これが椎橋先生なりのぬらリひょんの解釈か。 「見えているのに見えない」、「存在しているのに捉えられない」…いうなれば「認識の相異(ズレ)」という現象がぬらりひょんか。えらく哲学チックor心理学的な妖怪だなぁ~。
そもそも<妖怪>って、昔の人たちが説明できなかった現象や畏怖を抱いた事象、解らない事、目に見えないことを<妖怪>という名前をつけて説明した事が始まりですよね。ここら辺は民俗学などでちらほらと見かけることが出来ますがなかなか面白いものです。
一見地味ですが、これがまた厄介なものです。「認識」というのは、まずは五感の1つである「視覚」から始まり、ここから情報を仕入れるわけですから、これが狂っていると脳での情報整理も狂いが生じる…。元の情報が違うから当然といえば当然です。「視覚」というのは常に情報を脳に送っているので、ぬらリひょんのような能力はどうしても化かされてしまいます。
そうなるとぬらりひょんを討ち取る1番簡単な戦術は、
そいつがいそうな所を空間ごとなぎ払うだと思います。そう考えるとぬらりひょんの大敵は殲滅型か。なんだ、ドラゴンボールの住人なら簡単ジャマイカ。得意だろ?そういうの。
しかし、元祖ぬらりひょんが使ったことがない<鏡花水月>を妖怪と人のクウォーターであるリクオが使えるのは何でなんだぜ??

ぬらりひょんがなんたるかの説明に
ご丁寧に加担していた鬼童丸は、油断して「畏」を解いたリクオに襲い掛かりますが、遠野の妖怪の加勢によりあえなく失敗。鬼童丸は、雪女の冷麗に
真下から付き上がる鋭い氷の柱によって動きを封じられますが、ご安心ください
彼のダンディなお髭は無事です。そんなメッセージを女性読者に送ってみる。他意はない。
しかし、この雪女の冷麗…
涼しい顔をしていてなかなかエグイことしてくれます。流石、<雪女>の妖怪です。
しかし、鬼童丸にとってそんことは大した足止めにならなかったようで、遠野の妖怪に釘を打ってさっさと京都に退散してしまいます。
リクオたちに残された期日は2週間…。それを過ぎると京都の結界は破れ、この地は羽衣狐の手に落ちてしまいます。
そんな激戦が予想される京都では…
羽衣狐さまがセミヌードをさらしていました。 
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そうだ!俺も京都へ行こう!! ああん!何で羽衣狐の転生先が黒髪の京美人なのかな?かな?
もったいない…。
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同じ種族の妖怪同士(たとえば総大将とリクオ)でも妖怪「ぬらりひょん」への解釈が微妙に異なるから、じゃないでしょうか
総大将は四国妖怪ムチを撃破したときに「ワシの杯には波紋は鳴らぬ」とか言ってたから、鬼発の「明鏡止水」をぬらりひょんの本分として純粋に極めて行って、鬼憑の「真・明鏡止水」に押し上げた、とかそんな感じだと思ってます
(破られることのない明鏡止水?)
一方リクオは総大将のたとえ話から「鏡花水月」こそがぬらりひょんの本質であり奥技だと解釈したためあのような技になった。
河童や雪女・ぬらりひょんなど、同じ種の妖怪同士でも解釈ごとによって技に変化や違いが生まれたほうが差別化ができるし何より面白いと思います
個々の妖怪の解釈によって、その妖怪が持つパーソナリティである「畏」さえも変わってしまうというご指摘…いや、素晴らしい!これは目から鱗ですよ。
疑問に答えるようなコメントを残されたことに感謝の意を表します。ありがとうございます。