それがお前の誠意の表わし方か? ヒナも「てっきり…ハヤテ君と一緒に食事するのかと思ったら…」と述べていますが、こっちもそうであると思い込んでいました。なるほど確かに「ヒナギクとディナーをする」とはいっていたが、「ヒナギクと一緒に食事をする」とはいっていない。これは、あくまで「接待」という枠組みの中での話しか。
「相手をディナーに誘った」というよりかは、むしろ、「相手をディナーに招待した」という形式か。ならば、相手に「給仕」するのは、「執事」という立場で鑑みればハヤテがしている事はごく自然な事であるが、そもそもこのディナーって「執事」という立場でヒナに感謝をあらわすことだったのか?「執事」という仕事上の立場で<感謝>を伝えたかったのか??綾崎ハヤテという人間が、桂ヒナギクという個人に日ごろの感謝を込めてのディナーではなかったのか???どの立場で「桂ヒナギクという個人に日ごろの感謝」を込めたかったのかわからん。
アテネのことで葛藤が生じているのは解るが、だとしても<感謝>の意を伝えたい相手に対して正面から向き合うどころか、「執事」という役職に逃げ込んで、心を塞いだ状態でそんなことされても誠意が伝わらんし、人によっては、「お前は小馬鹿にしているのか?」といわれてもしかたない。
さらに、あえて苦言をするならば、自分が相手を招待しておいて同じテーブルにつかないのは失礼千万。マナー違反もはなはだしい。ディナーという形で「感謝」という念を込めるのに、相手と同じ土俵に上がらないとはね…。正直、綾崎ハヤテという人物をかなり見損ないました。

なかなかタイミングがつかめず、勢いで試みてみたり、理想的な流れをシュミレートして実践してみようとするが、なかなか巧くいかないヒナ。なかなかこういったタイミングを嗅ぎ分けるのは経験値とテクニックが必要なものですが、いかんせんヒナは初心者なのでそういったものは持ち合わせていません。
意外にここらへんの葛藤とか、シュミレーションが外れたときのなんともいえない敗北感や、あの手この手の戦略を頭の中で組み立てていくのがリアル。理想的な流れを夢想するのは、男の子であろうが女の子であろうが誰しもしている事なので、気持ちが凄く解ります。

面白いのは、男の子であろうが女の子であろうが、両者ともに出会いとか告白の場にドラマティックな演出を求めているんですよね。それはストーリー性といっても差し支えはない。相手に語る上でのシナリオを求めているんですよ。色々なカップルに出会いとか告白の事を聞くと、<主演は自分たちで出会いとか告白の場を自らストーリー性を持たせて演出している>といった共通点が見えてきます。
なので、正直、こういった告白の流れやシミレーションに対していちゃもんつけるお人は、
「異性と関わりあいがない」と見なします。あとは、
「異性とこういった駆け引きしたことないだろ?」と付け加えておく。
この程度では「煩わわしい」というかむしろ可愛い部類ですよね。これで「煩わしい」とか「扱いづらい」とか言われると、
「どんだけ異性と付き合ったことないんだよ。自分に都合のいい幻想抱きすぎだろ?」といいたくなっちゃいますよね。てか現実でとある人にいったった。

結局、スルーされて告白しようにもできなかったヒナ。ハヤテは、「人の気持ちに鈍感であるよう」今まで心がけてきたわけですが、長い年月が経つと無意識にそういった雰囲気を嗅ぎ分けて回避するようになるので一筋縄ではいかない相手。「相手に気を持たせる」とか外堀を埋めるような既存のマニュアルなど役に立たない。こういった相手には、ストレートな気持ちで一極集中で何度もぶつけないと捕らえることはできません。だからこそ、西沢さんの手がある程度効果を見せているんだな。

このままでは終われないヒナが、最後にハヤテが憂鬱そうな顔をしていた事を聞き出そうとする。「全部」ってのはどうよと思われるかもしれませんが、少なくともヒナは自分が「ハヤテに憂鬱に思われている」と感じている―原因は自分にあると思っているので、彼女の立場からすればハヤテから全てを聞き出すその権利はある。あくまで彼女の立場であるのならばね…。
しかし、ハヤテの立場からすれば、それはなかなか難しいところ。何故なら憂鬱な原因はアテネとのことであって、ヒナのことではないのだから。それに、ヒナは彼女と友人関係であったとはいえ、この事はあくまで自分自身の問題であると捉えているし、普段、ハヤテが心の内を他者に語る事ということがない―心を閉ざすことを常にしている為、なかなかこれは難しい。しかし、解決策が見出せずにいる今ならば、マリアさんのアドバイスに従ってヒナに話すことになるだろう。
「ヒナの告白話」の流れとしては、ここまでが前菜で次がメイン。次がヒナにとって1番キツイ出来事が待ち受けているんだろうな~。
それにしてもハヤテってば、何時にもましてA.T.フィールド全開だったな…。 <最強の拒絶タイプ>だよ。ゼルエルっすよゼルエル
・今週のヒナギクさん
テンパってくると目つきが鋭くなるクセが発動しました。
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あと、もしよければ最近ハヤテ中心のブログを作ったんで来ていただければとても嬉しいです。
>やはり2人で食事するのが礼儀だと思うんですけどどうなんでしょうかね
私もこの点については、これがデートかそうかの問題ではなく、あくまでマナーや礼儀の問題としてハヤテを非難しました。
>あと、もしよければ最近ハヤテ中心のブログを作ったんで来ていただければとても嬉しいです
是非伺わせていただきます~。