前回までのあらすじ シオンたちの
職務怠慢により、サーシャはハーデスの罠にかかり、神の力を封じられてしまう。無論、神の力を封じられてしまうという前代未聞の事件の発端となったのは、敵である天間星アケローンのカロンであるが、そのカロンに
至極まっとうなことを指摘されてしまい、シオンたちは思わず
言葉を詰まらせてしまう。 だが、沈黙もつかの間、
逆上した天馬星座(ペガサス)テンマがカロンに
先制攻撃を仕掛けた事によって事態は動き出す。難なくテンマを退けたカロンであるが、牡羊座(アリエス)シオンに背後を見せた事によってあっけなく討たれてしまうことに…。
自分たちの失態を知るカロンをまんまと屠り、シオンたちは気を失って
事の顛末を知る由もないサーシャを背負い、次の魔宮へと歩みを進めるのであった…。
~~~~あらすじ終わり~~~~~~~~~~~~~~~
サーシャはアテネとしての力を奪われ、シオンたちも仲間を失っていくそんな中、ハーデス様の居城では…
絵に向って、一人ぶつぶつと呟いているパンドラ様の姿がそこにはありました。・
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今度は、何が可笑しいのか一人で笑い出しました。 最近、テンマやサーシャを前にすると
ヒステリックな反応をみせるパンドラですが、ついにというか、とうとうというか、くるところまでキてしまったようです。そろそろ
本格的なカウンセリングと、お薬が必要になってきたように思えます。
もう、端から見ていると完全に危ない人です。もし、この場に私がいたのなら、見てはいけないものを見たと感じるだろうし、「もう、この軍は駄目だ」と見切りをつけて脱走を企てるやも知れません。それぐらい端から見ていると異常な光景です。というより、戦力が少ないのに自軍の将を始末しようとする主に、私的に兵を動かす総司令がいる時点で駄目駄目なのは解りきっています。
サーシャの神の力が奪われて、「ざまぁみろ!」といわんばかりに高らかと笑っているパンドラですが、
よく考えると彼女は何もしていません。というよりも、パンドラが立案したミッションが成功したためしがないような気がします。他人の手柄をさも自分のことのように歓喜しているパンドラ様の姿を見ると、どんどん小物臭くなってきたように感じてしまうから不思議です。あれ?パンドラ様ってこんな情けない女性でしたっけ??
しかし、サーシャを完全に叩き潰すまでまだまだ気が済まないパンドラ様。ヒステリーを起こしている人にいちいち付き合ってられませんが、これでも一応軍の副官です。まだまだ、犠牲者は増えそうです。
パンドラ様が
無駄に猛っている中、最近行われた彼女の作戦の犠牲者であるラダマンティスはというと…
彼も無駄に猛っていました。 蠍座(スコーピオン)のカルディアが放ったスカーレットニードル・カタケオによって焼けた心臓に、今度はハーデスの神の力が含まれる血を帯びて暴走気味のラダマンティス。類稀なる忠誠心を示したラダマンティスに、神であるハーデス様はお慈悲を与えてくださったと思いきや、
そうでもなかったようです。しっかりと罰は与えている&ハーデス様の
ドS心が見受けられたように思えます。

暴走状態のラダマンティスを見て嘆く彼の直属の部下、天捷星バジリスクのシルフィードと天哭星ハーピーのバレンタイン。無駄に猛っているラダマンティスを語りかけながら止めようとしますが、彼らの声は届かず壁に叩きつけられてしまいます。
そんな無駄に猛って止まらない&暴走している主にシルフィードとバレンタインが取った行動は…
ハートブレイクショット♥ スカーレットニードル・カタケオによって焼けた&神の力が宿った心臓に、一撃を加える直属の部下二人の図。正直、加減を間違えればそのままトドメを刺していた可能性も拭え切れません。
ハートブレイクショットによって、正気を取り戻したラダマンティスですが、それもつかの間のようです。正気を失ってまた無駄に猛っている状態に戻る前に彼はシルフィードに聖域(サンクチュアリ)に赴くよう指令を下します。
どうやら、ラダマンティスは聖域(サンクチュアリ)にアテナの聖衣(クロス)があるということを知っているようです。それは前聖戦の記憶なのか、それともパンドラから聞いたのか…。いずれにせよ、アテナ軍でも教皇やごく一部のものしか知らない情報を敵は手にしているようです。そういえば、ポセイドンの力を借りるだろうと一足先に海底神殿にも赴いていましたね。冥王軍のほうが聖戦に有利な情報を数多く持っているようです。
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だったら何故勝てない冥王軍!!!! おかしいだろ!?どう考えても!!!戦局を左右する重要機密をいくつも持ちながら、一つとしてアドバンテージを取れないのは軍に重要な欠陥があるとしか思えない!!!!有益な情報を持っていてもそれが有効活用できないってか!!??
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アテナ軍と冥王軍の聖戦って何なんだろうね…。

ラダマンティス同様、シルフィードもバレンタインも忠義に厚い部下のようです。ひょっとしたらその忠義はハーデスに向けられるそれよりも大きいように思えます。ラダマンティスと
似たもの同士同じような人物が集まり、冥王軍に独自の軍団が結成されているようですが、それもこれも彼の戦士としての器に惚れ込んだからこそだと思います。こういった集団は強いです。
自分たちを見込まれて重要な任務を賜ったシルフィード。
彼もラダマンティスの熱にやられて無駄に猛ってきたように思えます。目を輝かせているシルフィードですが、それほど彼にとってにラダマンティスという戦士は、尊敬に値する大きい人物として目に映っているのでしょう。
そして…
物理的にもラダマンティスは大きく目に映っております。 あれ?尺度がおかしいぞ??

ところでうってかわって聖域(サンクチュアリ)では、童虎が一人十二宮を駆け上がり教皇の間へたどり着きますが、そこでは無残に惨殺された兵と彼らを殺った二人の冥闘士と対峙していました。相手は、シルフィードと同じくラダマンティス直属の部下である 天牢星ミノタウロスのゴードン と天魔星アルラウネのクィーン 。<ラダマンティス直属の部下>というわりには、
この時代では、バレンタインの先兵と成り果てていたようです。どうもやはり、直属の部下たちの間でも序列が出来上がっているようですね。
輝火によって一命を取り留めていたらしい童虎。前線復帰後の第一戦の幕が切って落とされようとしています。
シルフィードとゴードンとクィーンはここで倒れるか…。
あれ?童虎が冥闘士を倒すのは、1巻以来じゃなかったっけ??
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だってパンドラ様ですから。
童虎助けたのは輝火でしたか。
輝火のツンデレ化が著しいですね。
完全ハーデス化した時点で、弟?像と被らなくなって寝返っていると予測してたんですが。
アイアコス見逃してたことと言い、童虎助けてたことと言い、やっぱり寝返りそ。
テンマを弟分と良く言ってるから、それで自分と被ったのかも?
童虎にやっと活躍の機会が~。
それにしても、童虎は弟子と同じ敵と相対するのですね。
バレンタイン、シルフィードら3人・・・。
そんで、多分ゼーロスはまだ聖域に居ますね。w
ラダマンティス、神の力受けてるってことは普通にパワーアップしてそう。
どこまで強くなるんだ・・・。
なんだかまだまだこれからの気がしてしまいますね。w
それだけわくわくしますが。
ところで、原作で「聖域は一度も敵に侵されたことがない」みたいな設定があったような気がするのですが、この場合はどうなるんでしょうね?
>童虎助けてたことと言い、やっぱり寝返りそ
むしろ、童虎とは自らの手で決着を着けたいから助けたのかなぁ~と。既に彼は冥王軍を離れ一戦士として単独行動しているように思えます。
>多分ゼーロスはまだ聖域に居ますね
あ…そういえばそんな奴もいましたねぇ…。
>通りすがりさん
>聖域は一度も敵に侵されたことがない
それは「単なる謳い文句だった」に一票です。黄金聖衣も「神話の時代から一度も壊れた事ない」といっていながらも何度もヒビが入ったり、砕けたりしてましたしね…。