
主のご学友をもてなすのは、執事として当然の勤め。
だが、端から見ると体よくパシリにさせられているようにしか見えない。それもこれも奉仕している相手が同学年でクラスメイトという事実があるからに他ならない。執事じゃなければ屈辱的な罰ゲームだなこりゃ。
しかし、ハヤテも負けてはいない。これだけの高性能を様々と見せ付けて、「これくらい普通です」という言葉のもと切り捨てられるのは、泉達でなく、
サンデー読者の大多数になっているということは彼自身予想だにしていないことだろう…。 何てことを意地悪く解釈してみる。 実際は、「これくらいは(執事として)普通です」という意味合いなんだろうな。だがそれでも、執事としてもハヤテは高性能であるということには変わりがありませんな。

仲良くしようとすればするほど距離が遠ざかっていく。だが、素のままで行けば余計誤解されていく。逃れられないジレンマに陥るヒナ。ここらへんに、彼女の不器用さというか、そんな星の元に生まれた運命を感じさせてくれます。
結局のところ、彼女自身がどうしたらいいかわからないということで、その場から先にもいけず、下がる事もできずにその場で足踏みしている状態。この場合、意中の人から明確なアプローチを獲て一歩ずつ歩みだすか、誰かの後押しで進むかのどちらかであるとは思いますが、前者はご周知の通り全く気がついていませんので棄却されます。
…こう考えるとものすごくハヤテと相性が悪いように見受けられますな。この二人の関係が一番自然だったのは、やはりヒナが自分の気持ちを自覚する前の段階でしたね~。いまはぎこちないぎこちない。
では、後者はというと、後押しをしていますがそれが実質的な行動になかなか結びつきません。というのも、「迫られたら~」とか「キスうんぬん」の話の前の段階にヒナ自身の問題があるわけですから、そこをクリアしないと西沢さんの「if」の話についていけないし、そこにいまいちリアリティが付随してきません。
あれ?こう考えるとヒナって絶体絶命??
それが…西沢歩の最後の言葉だった…。まさか彼女があんなことになるなんて…!! な~んてことが似合いそうな絵づらだったのでこんな遊びをしたくなる。
ハムが「普通」の殻を脱却しようとしています。みよ!これが人成長…もとい
人類の革新であるニューハム沢の誕生の瞬間である!!人類がニューハム沢になれば争い起こらなくね?これって新しい思想じゃね??カイトニズムの誕生じゃね???
とまあ、悪ふざけはここらへんに置いといて…。
人の価値観の変化って、外的要因(環境の変化や人との新たな出会いなど)と内的要因(その変化や違いなどを認めることができるか)のバランスが必要ですよね。これが取れていなければ凝り固まった価値観を抱いたままです。西沢さんは、ハヤテを通して全く社会が違う人たち(財閥のお嬢だったり)と接することができました。そこには、自分の棲む社会とは違った価値観が存在します。通常、自分と違った価値観を持つ社会とコンタクトすれば、混乱が生じたり、排除行動を起こしたりしますが、彼女は、初期に混乱はすれどもそれを受け入れ、さらに視野を広めていっています。ここらへんに西沢さんの強さを見て取ることが出きますし、この作品で一番成長たのは彼女であると私は断言できます。価値観の変化は、すなわち人の成長であるということに他ならないからです。

さ~てさて。別荘になにやら宝物庫があるようですが、なにやらロイヤルガーデンであった部屋と似たような雰囲気をもっています。もしかしたら、ロイヤルガーデンであった棺とか黒椿とか、それに関わる何かがあるのかな~。
しかし、いくら安全な島とはいえ別荘に宝物庫を儲けるとは無用心にもほどがありますな。 王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)並みの無用心さだ。
・今週のヒナギクさん
なんだろう…この悶えてしまいそうな表情とセリフは…!!
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