1.『少年ジャンプ』のアンケートが18歳以上を対象としていないという根拠
まずは上記をご覧ください。左が『少年ジャンプ』、右が『ヤングジャンプ』のアンケートはがきです。
まずは、『ヤングジャンプ』のアンケートを見ていただきたいのですが、これには「職業」とう質問項目があります。ヤング系のアンケートや、その他読者年齢層が高いであろう雑誌は、ほとんど全てこの「職業」を聞く質問項目があります。というか、大抵の調査ではこの項目は必須です。 手元に色々な雑誌があるならアンケートを見てみてください「職業」を尋ねる欄で色々と選択肢があるはずです。
ところが、少年ジャンプにはこの「職業」を尋ねる質問項目が見当たりません。もし、18歳以上の年齢層も調査対象に入れるのであれば、通常の調査ではこの「職業」を尋ねる質問項目というのが必ずつきます。ただし、これが例外的に外れる場合があります。それは、
調査を行いたい対象があらかじめ定まっている場合です。 例えば、10~17歳の年齢を対象に調査をしたいのであれば、いちいち調査対象が「学生」であるかどうかを確かめる必要はありませんよね?
もちろん、18歳未満の人でも職種についている人がいるわけですが、高校進学率97%という高い数値(文部科学省の調査)の前では、残りの3%は残念ながら調査処理をする上では「無視していい数値である」と判断されてしまいます。97%のうちからいくらでもデータが取れると見なされるからです。
また、18歳以上でも学生は沢山いるではないかとお考えかもしれませんが、大学進学率で約50%、その他短大や専門学校など教育機関の進学率を含むと、70%ぐらいなんですよ。18歳以上の方も調査対象に入れるのであれば、流石に「職業」を聞く質問をいれないと、きちんとしたデータが取れなくなてしまう可能性が高くなります。 極端な話、100人中アンケートを取って3名を無効票にするのと、100人中アンケートをとって30人近くを無効票とするのとでは、全く意味合いが違ってきますし、アンケートで集めたデータ自体が有効ではなくなってしまいます。
さらに、質問項目の一人称が少年ジャンプでは、「キミ」となっている点も上げられます。通常、幅広い年齢層を調査するのであれば、「あなた」という聞き方をします。調査をする人の年齢より年配の人が答える可能性も十分にありますし、幅広い年齢層に尋ねるのであれば、「キミ」という聞き方はありえません。
パーソナルデータというのは、調査をする上で非常に重要なデータです。これを元に、職業別の読者傾向や趣味趣向を調べることが可能ですし、その傾向にあわせて調査をした側が対策を練ったり、今後の運営方針を決めていくことが可能です。ですが、この『少年ジャンプ』のアンケートで「職業」を聞く設問がありません。
なので、このアンケートからは
「集英社が『少年ジャンプ』をどの年齢層をターゲットにしているのか」 ということがわかるんですよ。
正直、年齢の下限はわかりませんが、上限は恐らく17歳まで。18歳はかなりグレーゾーン。なぜならば18歳といっても、高校生の方もいれば、高校を卒業している方もいるし、大学や短大、専門などの学生の方もいれば、働いている方もいるからです。この方々を集計に入れても問題ない人数であればそのまま通してしまいますが、人数が多ければ2のところで述べる問題が発生することが考えられます。
因みにヤングジャンプの「職業」を尋ねる欄でも、「職業(学校名.学年)」とかかれていますが、これは職業を持つ人と学生の両方を調査対象にしているということがわかります。つまりこれは学生から職業持ちの人の両方にまたがって調査をしているということですね。
…というか、雑誌のアンケートで学校名答えさせてるのかこれ!?個人情報保護法とかで個人の突っ込んだ情報が聞き出すことが難しくなっているのに!!??すげぇ!!!書いてて今気がついたよ!!!!
2.質問項目からも調査対象年齢が読み取れる アンケートの調査対象がどの年齢層をターゲットとしているかは、質問項目からもある程度読み取れます。アンケート用紙で選択肢を作るときは、
質問自体が成立しなくなるという事態を防ぐという作業をします。簡単に言えば、質問が無駄になるようなことはしないということです。
これに関しては、統計で使われる専門用語の「有意差」ということに触れないと説明できませんので、可能な限りなるべくわかりやすく説明します。正直、今まできちんと根拠を述べるのを避けていたのは、ここから先の説明が専門用語を使わないと無理&自分自身でもわかりやすい語句で説明するのがしんどかったからです。それではいきましょう。
統計での調査結果を見ると表の下や文章に「有意差がみられるorみられない」といった言い方が書かれます。これはどういった意味かというと、かなり噛み砕いた言い方をすれば、
「その事象が、必然的に起こった事象なのか、それとも、偶然起こりえた事象なのか」 といった意味なんですよ。もちろんこういった結論(有意差がみられるorみられない)に至るまでは、統計学的仮説検定を通してここまでたどり着きます。統計学的仮説検定とは、簡単に言えば、
「(自分で立てた)仮説が正しいといえるのかどうかを統計学的に、または確率論的に判断する」
と、ここでは考えてください。ここからは仮説を例にとって説明していきます。
たとえば、
「『ナルト』が好きな人が、主に遊びに使っているゲーム機はWiiである」 といった仮説を立てたとしましょう。この仮説を立証するために必要な質問項目は、
.アンケートの表の質問で「面白かったものを3つ上げる」という質問項目.「あなたが持っているゲーム機」という質問項目 の2つです。
で、ここで必要な情報を取り出すために自分達でプログラムを組んで抽出します。ここでは、「面白かったものを3つ上げる」という質問項目から『ナルト』の作品を選んだ人と、「あなたが持っているゲーム機」という質問項目でWiiを選択した人の関連性があるかどうかですね。もし、これで有意差があると立証されれば、仮説は正しいと証明されます。
因みに、2つ以上の質問項目を掛け合わせてデータを出すことを「相関(類似性の度合い)係数を出す」といったいいかたをすることがあります。上記で上げた二つの変数、つまり、「『ナルト』が好きな人」と「主に遊びに使っているゲーム機はWiiである」に因果関係があるかどうかを調べるといった作業なんですよ。高校数学でいえば、「必要十分条件」がまさにこの作業です。
で、「何でこんな話をするの?」という方もいるかと思いますが、アンケートを見るとこういった相関係数を出して色々な仮説を立証しようとしている、または動向を探ろうとしているのが随所で見られるんですよ。
そもそもな話としてアンケートを製作している時点で何らかの目的(仮説の立証、有意差の有無、相関係数を出すなんてこと)があるということは当然のことなんですよ。でなければアンケートなどわざわざ必要ない。 これは以外に知られていないことですが、調査の規模によりますが、企業などでアンケートを行う場合、その掛かる費用は、百万単位の世界です。アンケートはがきの費用を企業が持ったり、他の調査会社に調査を丸投げすればときに何千万単位にもなります。それぐらいの費用が掛かるものですから企業としてはできるだけデータをとろうとしますし、企業の運営に反映されなければ意味を成さないんですよ。
先ほどの仮説、「『ナルト』が好きな人が、主に遊びに使っているゲーム機はWiiである」という仮説が立証されれば、その人たちをターゲットに商品を展開しようとします。簡単に言えば、「『ナルト』を題材としたゲームを作って売りましょう」といった販売戦略なんですよ。もちろんデータをいじっていれば、「PS3を持つ人たちが増えてきたから、こちらでも作品を題材としたゲームを作って売ろう」といった先読み&販売戦略も可能になってくるんですよ。
その他にも年齢層を絞っているであろうという選択肢は随所で見て取れます。例えば、2009/02号のアンケートで「黒子のバスケ」について色々と聞く項目があるのですが、その選択肢の中で、「11.友達になりたい」、「12.友達になりたくない」といったものがあります。「休日の過ごし方」についても幅広い年齢層を把握するのであれば、選択肢の中に「旅行に行く」とか、「ドライブに行く」とか色々選択肢を作るわけですが、「友達と遊ぶ」とか、「家でゲームをして遊ぶ」などがほとんどです。中には「両親と遊ぶ」とかもあります。お年玉の質問でも、ここでは具体的な金額を聞いたりしていますが、調査対象としたい年齢層が幅広ければこんなこと聞いたりしませんよね?だって年齢層が高ければもらっていない人も年齢層にあわせてその率が高くなりますし、空欄が多いもしくは「もらっていない」という回答が多ければ、相関係数を算出すことはできなくなりますし、仮説が立証することができないからです。
「たかが質問の一つや二つじゃないか」とお考えの人もいるかと思いますが、質問項目どうしが何処で何と関連性になっているのか、これは調べて見ないとわからないんですよ。なかには、「え?この質問とこの質問に関連性が見られるのか」なんてことが十分ありえます。元々そういった「わからないことを調べる」といったものですから。なので、不確定要素が多くなるであろうものはできるだけ排除します。
さきほどの話に少し戻りますが、例えば、10~17歳の趣味趣向を探りたいのならば、18歳以上の回答者も織り交ぜるなんてことはまずしません。これを織り交ぜてしまうと、アンケートを集計してデータを出そうとしても「有意差が出ない」とか、「仮説が立証できない」といった事態に陥る可能性が跳ね上がりますし、そもそも知りたい年齢層の趣向を知りたいのであれば、18歳以上の回答者の情報は必要のない情報なんですよ。「調査をする側が知りたい年齢層以外の票は無効票として扱う」というのは作業であり、ルールなんですよ。アンケートを取って集計するというのは作業であり、そこに人の感情が入り込む余地はありません。人の感情が入ってしまえば、そのデータ自体が使い物にならなくなる可能性が高くなるし、調査結果自体が歪んでしまうなんて事もありえます。
3.『少年ジャンプ』のアンケートが「単なる作品の読者投票ではない」と見なした根拠 2.でほとんど述べてしまいましたが、アンケート調査というのは、選挙に見られる投票のようにただ数値を加算していくというわけでなく、実際はかなり複雑な処理をしています。送られてきたアンケートにナンバリング(一枚一枚に1,2,3,4…と番号を付けていく)して、番号を振り忘れたものはないかを見直して、Excelなどに質問項目の回答を一枚一枚一個一個間違いの無い様に入力し、代表的な「SAS」という調査解析用のプログラムにデータを打ち込んで、質問項目と質問項目を絡めてデータを出したり(相関係数を出す)、そのほか思いつく限りのデータを出したりします。もちろんこの間にデータを見直したり、データクリーニングをかけたりと色々手間隙掛かることを行います。
もし、ただ単にどの作品が人気があるかを知りたいのであれば、作品の投票項目でことたります。ですが、その他の項目をみると、集英社がターゲットとする年齢層の趣味趣向の動向を探ろうとしているという意図が読みとれます。
そうでなければ、「年齢」や「性別」などをわざわざ聞く必要はありませんし、そもそもアンケートそれ自体が調査対象の動向を探ったり、傾向をみたりするものなのです。このこと自体が否定されるとアンケートというシステムが存在意義を失うし、「統計学ってなんだろう?」とか、「確率論ってなんだろう?」という話になってしまうんですよ。
アンケートを行ってユーザーや読者の動向を探る。これは企業としては当然のことなんですよ。ユーザーや読者の動向を探らなくては売り上げを伸ばせませんし、作品自体も存続させることもできなくなりますから。
おわりに 企業が行う調査というのは、ただ単に作品の人気を計るだけでなく、企業が今後の運営方針を定めるための包括的な調査であるという明確な目的のもとで行われているものなのです。もちろんこれは、集英社だけでなく、小学館や講談社などの出版会社、その他でも商品を出している企業ならば当然行っていることです。普段私たちは何気なくアンケートに答えていますが、アンケートというのもはただ単純に行われているわけではないのです。
今回の『少年ジャンプ』を事例として取り扱ったように「週刊誌のアンケートでも、これぐらいのことをやっていますよ」ということがわかります。これは、ある程度社会調査という訓練を行ったことのある人や、その道のプロ(社会調査士等)ならば見抜けますし、「SAS」に代表されるような調査解析用のプログラムがあれば、自らプログラムを組んで解析することが可能です(元になるデータが手元にあればの話ですが)。
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非常にわかりやすい解説、ありがとうございます。大いに一理あると思うのですが、一つだけ疑問に思う点があるんです。
数週前の「バクマン」でアンケートの話がでたとき、「年代別の結果も出る」と服部編集者が言う場面があったと思うんです。
とすると、あの描写はうそなんでしょうか?また、これも「バクマン」だったと思いますが、今は20-30代読者も多いという描写があったような…
もちろん「バクマン」はフィクションだと言われればそれまでですが。
そもそも少子化の現在、限定された世代だけを狙うというのは商業的にもどうかと思いますし。
10代のアンケを重くみるというのは確かだとは思いますが、その他の世代からの人気のチェックをまったくしないなんてもったいないことしますかね?
冬川さんのコメントにありますが、バクマンという漫画。
少年ジャンプや作品名を実名で出している以上、間違ったことは言わないと思われます。
嘘をいれるなら偽名を使ってやるのが普通でしょう。
私は個人的には重さは違えど18歳以上でもアンケの効果はあると思っています。
何故かといえば、漫画の中で18歳以上の世代しかわからないようなネタを多々見かけるからです。
18歳以上のアンケに意味がないならば、アンケ絶対主義のジャンプで下位をさまよってるような漫画がアンケ無視でそういうネタをやる理由がないですからね。
18歳以上の人は対象としていないというのは少し言いすぎだと思います。確かに、低年層の結果が尊重される場合が多いです。例は「キン肉マン」でアンケート結果は悪かったらしいのですが低年層には人気があったから打ち切らずにしていたら人気漫画になってしまったことがありました。しかし、だからといって18以上の意見を完全に無視することはないでしょう。ジャンプを買ってくれている同じ読者なんですから区別をしないんじゃないでしょうか。18以上を対象にしないのは「プレゼント」だけだと思います。バクマン。でも「邪道」というのがありましたが、これがウケるのは低年層ではありませんからね。
職業欄がないのはジャンプ編集部が職業はあまり参考にならないと踏んだからでしょう。週間ジャンプにビジネス系のマンガは載りませんからね。
>「集英社が『少年ジャンプ』をどの年齢層をターゲットにしているのか」
これは間違いなく低年層で、その通りだと。ただこれだけでそれ以外は無視!…とは断言できないです。
総括すると「ジャンプは低年層の意見を一番聞きたいが、18以上はアンケ無視、ということはない」ってことだと思います。
長文失礼しました。
前回のアンケートの記事でもそうですが、
戒斗さんの文章内容の言葉端から滲み出る、見えない空気を察するに
頭脳は子供。 身体は大人な状態になれということですね わかります。
>すがりさん
>しろくろさん
どうもです。一括で返信することをまずはお詫びさせていただきます。
注訳で述べて置けばよかったかなと思いましたが、趣旨から外れそうだった&別記事で書こうとしていたことなのですが、早くもコメントがついてしまったのでここで述べさせていただきます。
出版社が、他の年齢層を把握するのはこれも当然のことです。では何処で行っているかというと、例としては、ネット上での「メールマガジン」が1つ上げられます。これは登録制ですが、住所氏名、年齢、職業、メールを希望するジャンルなどを書いて登録します。こういったのもユーザーの動向を探る上でのデータとしての価値があります。
さらに何か商品を販売した場合にアンケートはがきを付属させておくとか、QRコードで乗せてネット上で投票するとかがあります。何かしらのキャンペーンが行われるときにもプレゼント応募のほかに軽くアンケートを取ることがありますよね?「アンケートに答えてプレゼントを貰おう!」とか、ああいったキャッチフレーズを見かけるかと思います。
なので、雑誌に付属しているアンケート用紙だけでなくとも、上記に述べたところで他の年齢層を把握するというのはできる。というか、いくらでも方法はあります。
さらにいえば、実は、アンケートというのは再利用ということが行われるときがあります。一度データを取ってすぐに捨てるということはしません。その多くはある一定期間ストックされます。もちろんそれが、データであったり、用紙であったりと形態は様々なのですが、両方残すということもありえます。もちろんこれは集計上無効票となったものも含まれます(ここでいうなら18歳以上のものもですね)
何故データの再利用があるのかというと、上の記事で「目的によってそのデータを使うから」ということに他ならなりません。簡単に言えば、「今回はここでは使わなかったけど、別なところで使おう」ということです。
例えば、「読者の年齢層の年次推移を見たい」とか、出版社ならばまさにこれは欲しいデータの1つですよね?これも企業の今後の運営方針に影響を与えます。そういった別なところで使われていることも十分ありえますし、「アンケートは使えるだけ使う」というのが原則です。上の記事でもいいましたように一回のアンケートでこれだけの費用が掛かるわけですから。
では、この作業はすべて集英社が行っているのかといえばそうではないと考えています。集英社の個人情報の取り扱いに対して、以下のような文面があります。
個人情報の管理を外部に委託する場合は、当社の保護規程を遵守させるとともに、必要かつ適切な監督をおこないます。
【集英社の個人情報取り扱いに関する基本方針】より引用
「個人情報の管理を外部に委託する」というのは、「外部の調査会社にアンケートを持っていって集計してもらっています」という意味合いなんですよ。「管理」というのは、「持っていますor持ち続けています」というニュアンスが含まれています。この条文があるということは、「外部に調査を委託することもあります」ということだからわざわざ言及しているんですよ。もしかしたら調査を全て外部に委託していることもありる話です。
なので、厳密に言えば、「18歳以上の方の投票は「作品掲載順位」そのものには影響を与えないが、他のところで影響を与えているということはありえる」ということなんですよ。
「他のところで影響を与えていることがありえる」と述べたのは、そう考えられるであろう作品が過去に幾つかあるからです。
最近では和月伸宏先生の『武装錬金』などが上げられます。これは年齢層が高い人たち(多くは『るろうに剣心』の影響ですね)にとっては、非常に高い評価を受けていました。ですが、掲載順位が下がって打ち切りになりそうになったときに、まさに同じように『少年ジャンプ』にあるアンケートを出して応援しようといった動きがありました。結果としては、『少年ジャンプ』では打ち切りという形になりましたが、『赤マルジャンプ』のほうで掲載を移して一応の区切りをみせました。
他には、鈴木央先生の『ライジングインパクト』などがありますが、打ち切り⇒ファンの要望で復活⇒打ち切り⇒『赤マルジャンプ』で掲載というのがありましたが、これはもう特例中の特例ですね。
集英社が年代別のデータも把握しているというのはそれは当然あるはずです。それは、商品のラインナップでも明らかです(例えば、複製原画とか)し、漫画でのネタもそうです。
今回の記事でこのことに言及しなかったのは、「『少年ジャンプ』のアンケートについて」のお話にしたかったからです。ここで述べている話を織り交ぜると、「<集英社>のアンケートについて」のお話になって、「私がいいたい事の趣旨から外れる可能性がある」と判断したからです。
長くなりましたが以上です。
10歳近くサバを読むことになるな・・・
管理人さんが集英社の関係者の方ならともかく、明確なソースがない以上は個人の予想の域を出ないわけですよ。
後、「個人情報の管理を外部に委託する」の件ですが、これはわざわざ言及しているのではなく、
単に法律のテンプレ通りでしょう。
個人情報を扱う大手の出版社なら記載されていて当然の内容だと思われます。
ちなみに講談社と小学館を調べました。
講談社
個人情報の処理を外部に委託する場合は、適正な委託先を選定するとともに個人情報保護に関する契約を委託先と取り交わします。
小学館
個人情報の管理等を第三者に委託する場合は、委託会社に対し、当該情報が当社の個人情報に関するポリシー、保護規範に準拠して管理されるよう、適切な措置をとるものとします。
言い回しは違いますが、内容的には各社似たような物ではないでしょうか。
「他のところで影響を与えていることがありえる」で武装錬金の話をされてますが、すでに打ち切りが決まっていて、呼びかけに応じてアンケを出す人がそこまで多くなかったということも十分考えられると思います。
ライジングインパクトについては知りませんでしたので調べましたが、打ち切りが決定した後にアンケが増えたかららしいですし。
このようにアンケを後からわざわざ別選するではなく、普通にそのアンケ集計による結果とも考えられるのではないでしょうか?
ま、これもあくまで私個人の予想に過ぎないですけどね。
真実は関係者の人が発言するか、バクマンでさらにジャンプのシステムを明かすかじゃないとわからないでしょう。
ただ、バクマンで以前打ち切り等を決める連載会議についての説明は詳しくは以降にという下りがあったと思いますのでもしかしたらそこで何らかの情報が出てくるかもしれませんね。
長文失礼致しました。
そういった不正は行わないようお願いします…。
>すがりさん
もちろんこれは自説ですので、真相はわかりません。ですが、私は「社会調査」という観点からみて、自説を裏付けられる自分なりの根拠があるからこのような結論に至っているわけです。
それに、後に色々な情報が開示されて私の説が間違いであったということも十分考えられます。
その辺りをご理解いただきたいと思います。
バクマンの「現在のメイン読者は中~高校生」という台詞もありますから、
「18歳」でアンケが反映されないってことは無いですね。
それとすがりさんに同意。
漫画家にとって何より重要なのは本来の意味でのアンケ成績―――
つまり読者人気投票ですからね。
それによって「掲載順位」が決まり、そこで下位の作品からどんどん切られる。
だったら「他のところ」で反映されようが肝心の人気投票の票が入らないんじゃ、
その「18歳以上」にしか分からないネタはやらんよね、ということ。
(『太臓もて王サーが』の執拗ともいえる「JOJOパロ」なんかまさにそうですね)
勿論『ジャンプ』のメインターゲットは大体10歳から10代後半の「少年」で、
そのくらいの年齢層の意見を特に尊重するのは当然だと思いますけど、
少子化著しいこの世相でジャンプの売り上げを子供だけで支えられるはずもありませんし、
ジャンプには『黄金時代』などから応援してる「少年の心」を持った
熱心な大人のファンだっていっぱいいるはずなんですよね。
そういう人達の票を「18歳超えてるから」で自動的に弾くとも思えません。
「持ってるソフトは~」等の項目で弾かれるとしても、
逆に「作品の人気投票」という項目だけは弾かれることは無いと思います。
また、(明らかに子供向けの)読者投稿ページ『ジャンプ魂』、
これの上位入賞者に20代の大学生以上の年齢の人が多いことに関しては
どのように説明されますか?
(優勝商品等も明らかに子供向けですよ)
……まぁ、かく言う自分も勿論集英社の内部に通ずる人間ではありませんし、
戒斗さん同様「自説ですので、真相はわかりません。」で締めるしか無いんですよね。。。
ただこれだけは言えるのは、『バクマン。』はやはり実在のジャンプをモデルに
取り上げているため、その情報に嘘は無い―
つまり、『バクマン。』で描かれた内容は信頼に足るソースと認識して良いということです。
>ジャンプには『黄金時代』などから応援してる「少年の心」を持った
>熱心な大人のファンだっていっぱいいるはずなんですよね。
>そういう人達の票を「18歳超えてるから」で自動的に弾くとも思えません
だからこそ、雑誌での投票とネット上での投票の形態(メルマガでは職業やらを事細かに聞いてくる)が違うのかなと感じています。メルマガを登録してみましたが、これはかなり集計を取りやすい形になってますね。
私はネット上での18歳以上の趣味趣向のデータを取っているのかなと考えています。
そして、
>また、(明らかに子供向けの)読者投稿ページ『ジャンプ>魂』、
>これの上位入賞者に20代の大学生以上の年齢の人が>多いことに関しては
>どのように説明されますか?
>(優勝商品等も明らかに子供向けですよ)
というご指摘ですが、そもそも「読者投稿のネタ」と「アンケート」は別物ではないのでしょうか?
あ、書いていて気がついたのですが、下手したらここで二重投稿が起こる可能性が…。
>「持ってるソフトは~」等の項目で弾かれるとしても、
>逆に「作品の人気投票」という項目だけは弾かれること>は無いと思います
ここらへんはどういった集計を取っているかで変わってきますよね。一度全てデータで打ち込んでプログラム上で弾くのか、それともデータで打ち込む前に弾くのか…。
オーソドックスなやり方では、アンケートのナンバリングしている時点で弾くという作業をしますが、「どれか一つの項目のために一度全てデータで打ち込んでプログラム上で弾く」ということは、考えにくいかなぁと。相当手間隙掛かることになりえるので…。
>ただこれだけは言えるのは、『バクマン。』はやはり実在>のジャンプをモデルに
>取り上げているため、その情報に嘘は無い―
>つまり、『バクマン。』で描かれた内容は信頼に足るソー>スと認識して良いということです
白状します。私、『バクマン。』を読んでいません!正確に言えば、あまり読んだことがないということです。
ただ、話を聞く限りはソースとしては信頼していいのかなぁと。「でもこれって二次的なソースなのでは?」とは感じています。
以上です。