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漫画等の感想、あとは日々思ったことについての考察などがメインです(多分)。リンクやトラックバックはフリーです。(注)コメント欄を掲示板に使うのはおやめください

たまには合気道のお話でも。

 有段者となってから一年が経過しようとしていますが、学生のときに比べて明らかに稽古の日数が減っております。ただ、それでも稽古に出るたびに学ぶことが多くなったと感じています。そう感じるのも、一回一回の稽古によく集中しているからなのかもしれません。稽古は、ただやればいいというものではないですな。練習とは違うのだから。


 私は、合気道でいう「合気」を相手とのシンクロであると今のところ解釈しています。簡単に言えば「呼吸を合わせる」ということですね。人に合気道を説明するときは、ペアで行うフィギュアスケートなどをイメージしてもらっています。そのほかにもペアと呼吸を合わせなければならない競技は多々あります(テニス、バトミントン等)が、「今はこれが一番イメージしやすいかなぁ…」ということで。


 その他にも、円運動であるとか、人の反射を利用したものである、支点と作用点を利用したものとか、重心を利用したものなど、人によって説明の仕方は変えていますが、まずは、「相手と呼吸を合わせる」という説明をしていますね。


 「相手と呼吸を合わせる」といっても、相手と一緒に「いっせ~の…」とかしているわけではありません。あくまで「(自分が)相手の呼吸に合わせる」ということです。といっても、常に自分が相手の呼吸に合わせているわけではありません。自分が受けをとるときや、見本となるように受けをするときや技をかけるときは、相手の呼吸に合わせることもあります。そういった意味合いでは、「呼吸を合わせる」ということは、「リズムを合わせる」といってもさほど差異はないかと思います。


 不思議なもので、呼吸の読み合いや、自分の呼吸に相手を引き込む(自分のリズムに相手を乗らせる)なんて芸当は、稽古を続けていけば頭で理解してなくとも自然と身についていくんですよね。まあ、こんなの常にできるわけではありませんが…。どんな相手に対しても、どんな状況でも常にそんなことが出来るのであれば稽古なんてもはや必要ないですね。ひとつの技で一から十まで「自分の呼吸に相手を引き込む(自分のリズムに相手を乗らせる)」なんて出来るのは稽古をやって一度あるか無いかですよ。むしろ無いほうのほうが多い。「決まった形で行われる<型稽古>でそんなの身につかない」とは言われていますが、私的にはそのような型式でも十分に身につくものであると考えています。私のように本当に少しずつですが、着実に身についているわけですし。


 むしろこれは、普段から稽古に臨む姿勢に問題があるのではないかと解釈しています。稽古の場というのは、試合の無い合気道という武道にとっては真剣な場です。もちろん、『演武』という場もあるわけですが、そこだけ真剣に取り組んでいては意味を成さないし、普段から真剣に稽古に取り組んでいないのに、はたして『演武』のときだけ都合よくその真価は発揮されるものなのだろうかという疑問があります。


 このように感じるのは、私が、「稽古の場であろうが、『演武』のときであろうが合気道をしているのであれば、そこは常に<真剣の場>である」という気持ちで合気道と向き合っているからに他なりません。それは私が普段の稽古の中で常に心がけ、行動に反映させています。自分が「受け」を取っているのならば、当身を入れられないように受けを取ったり、受身を取ったとしても直ぐに起き上がって、追撃に備えて体勢を整えたりするし、「取り(技をかけるほう)」ならば、相手の体勢を崩すために自分の重心をしっかりとぶつけていったり、「取り」の主導権を持っていかれないように体捌きをしっかりと行ったりとしますが、これらの行動の根底にあるのは、受身を取って直ぐに起き上がってこなければ、相手は止めを刺しに来るだろうし、相手に技をかけ終わった後に立ちすくんでいては、反撃にあってしまうという当たり前の流れを想定しているからです。「相手を投げたらそれで終わり」&「受身を取ったらそれで終わり」なんてことが現実の場ではありえませんし、一つ一つの行動は、全て繋がっているものなのです。


 それに稽古の場でこのように真剣に取り組めないのに、本当に命がかかった場に直面してしまったときに果たして自分の身を守れるのかと考えているからです。「考えすぎだし、そんなことは起こらない」そうおっしゃる人もいることでしょう。しかし、あるとき突然<日常>から、<非日常>的な場面に出くわさないという保障は誰にもありません。「たかが稽古。されど稽古」なのです。一つ一つ真剣に取り組んでいけば、おのずと体が覚え自然に反応できていくものです。


 もちろん私もこのようなことを抜きにしても合気道が好きだから続けているのですが、やるからには真剣に取り組みたいものです。もちろん、頭カチカチに固めて「これはこうだ!!」なんてことはやりません。状況に応じてそれに合わせて形を変えていきますし、楽しいと思える稽古をしていきたいものです。

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プロフィール

戒斗

Author:戒斗
 オタクでも、武道や学問、スポーツが好きでもいいんじゃな~い。と考えてるとある商社の営業マン。今でもひっそりと合気道に打ち込む日々であります。

 画像は愛刀・へっぽこ丸

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