製作発表時に「新しく放映されるシリーズは宇宙世紀の流れを汲むものか!」と期待していましたが、
放送されたのは00で軽く絶望したことを覚えています。「久々に宇宙世紀物キタっ!」と思ったのに…。
だが、後に付録でこの作品のプロモーションや、ユニコーンガンダムがMG化されたり(12月にはシナンジュも)、アニメーション企画が進行中とのお話も出ているので、いつの日か映像で見れることを楽しみにしています。
物語は、アムロとシャアの激闘から3年後が舞台。これは『逆襲のシャア』の話の流れなのか、『ベルトーチカ・チルドレン』のどちらを汲むのか疑問だったのですが、後にはっきりと『逆襲のシャア』の流れであることが判明しました。だってベルトーチカが出てくるし、語りからはっきりとわかるんだもの。
MSもそれぞれの系譜から派生した機体が多いので、思わず「ウホっ!」とにやけさせる。ギラ・ドーガの発展型であるギラ・ズール、クィン・マンサの流れを汲むクシャトリヤ、可変機構を持つ予定だったが、フレームの強度不足により断念された百式を再設計して、初期設定どおり可変MSとして見事復活したδ(デルタ)ガンダムなど(これにでてくるのはデルタプラスですけど)、宇宙世紀が好きな人なら興奮せずにはいられないMSのラインナップも魅力です。
話の流れは、少年が日常からある日突然、非日常へと転落し、わけもわからずガンダムに乗り込んでしまうというシリーズを通しての王道なのですが、しつこさを感じさせない。綿密な伏線が張られているということも確かにあるが、主人公のバナージがユニコーンに乗るのは必然であったという確信を読者に抱かせてくれるのは福井先生の実力と解釈。オードリー(ミネバ・ザビ)との数奇な出会いを通して、『ラプラスの箱』をめぐる争いに翻弄されていくバナージにどのような運命が待ち構えているのかを楽しみながら読み進めていきたいですな。
ただし、文章が緻密なのでライトノベルにどっぷりと浸かっている人には少々きついかもしれません。
ともあれ、久々にガンダムの小説を読んだ気分になりました。これだよこれ!
え?種とか00のノベライズもあるじゃないかって??
そちらに関してはコメントを控えさせていただきます。
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はじめまして。
基本投げっぱなしで書きたいことを書きなぐっているだけのブログですが、どうぞ生暖かい目で見守ってください。