「人は一人では飛べない。飛んじゃいけない」 そう静にシェリルへと告げるアルトだが、
正直、ここまで至るまでの経緯はあまりクリアではないのでいまいち彼に対して感情移入が出来ませんでした。だって、ここまでで成長度合いが見られたのはパイロットとしての腕前ぐらいなんだもの。その他の課題(親父さんのこととか)が、消化できていないのにいきなりこんなシーン見せられても「あれ?」って思ってしまいます。まあ、なにやらフロンティアにいる人を守りたいといったことを前回アルトは述べていましたがはたして…。
ただ、そう思わせたのはランカであり、シェリルであることはよくわかります。ランカとシェリルがアルトから影響を受けたように、彼もまた彼女達から多大な影響を受けたのです。人は相互に影響しあうものです。
改めてシェリルっていい女だな~と思わせてくれたシーンです。 所々で弱さを見せてくれましたが、それでもアルトの前で気丈に振舞う&あえて突き放すシェリルの姿は、自分の役割を自覚し、それに向けての覚悟の強さを見せてくれます。ホントはすぐにでも彼に抱きついて弱音を吐きたいのでしょうが、それでも彼を励ますようなその姿に痺れる惚れる~~!!
さて、これで三角関係の幕が下りてきたのでしょうか?アルトがシェリルに告げた言葉には、告白じみたものが含まれ、シェリルもまたそれを受け入れようとしているように思えます。アルトは同情でシェリルと関り、シェリルはアルトに一方的に寄り添うという関係は払拭され、真に二人が向き合おうとしているのか。
それとも
ちょっとイラッ☆とさせられた「さようなら…大好きでした!」のシェリルバージョンなのか。 最後まで何が起こるかわからないのがマクロスクォリティ。目が離せません。
だが、ここまできてランカルートに行ったら本気でなえるわ!! どうかシェリルトゥルーエンドでありますように…。
かつて人類とゼントランの橋渡しをし、勝利へと導いた歌が、今度は滅びの歌へと変わった瞬間です。 シェリルの歌のよってフロンティアサイドが優勢に戦いを進めているさなか、ヴァジュラとその母星を守るためにランカが歌いだしたのは、マクロスの名曲『愛・覚えてますか』。それは人類へのレクイエムか。
いや、ここでこの歌が使われるとは思いませんでした。『愛・覚えてますか』の歌が流れ出したときのクランの反応や、ヴァジュラたちの攻勢のシーンは、かつてボトルザー艦隊に立ち向かったそれを彷彿とさせます。
「先にテリトリーに侵入してきたのはおまえ達だ!!」 人類にとってはヴァジュラは生存を脅かす存在。だが、ヴァジュラ達にとっては人類は侵略者。先に手を出したのはヴァジュラ。だが、先にテリトリーを犯したのは人類。ではどちらが悪いのか。どちらが正しいのか。答えは両者ともに「善」であり、両者ともの「悪」なのである。
善悪の二元論などは、所詮自分がどの陣営に所属しているかによって決まるものであり、一概に善悪とは決められないのである。これらは現代に生きる私達にとっても逃れられないテーマ。
そして、人類とヴァジュラの戦いの根底にあるのは、それぞれ「生きたい」ということである。生き物としての当然の欲望である「生き残りたい」ということ。自分が「生きたい」と思うから敵となる者と戦うのだよチミ。
このマクロスフロンティアという作品の深層部分にあるテーマは、「生きたい」、「生き残りたい」ということであり、これはランカとシェリルだけでなく、人類やヴァジュラについてもいえる共通のテーマなのではないでしょうかね?これこそが表現したかったことなのではないかとこの回を見て思いました。
グレイスはヴァジュラ・クイーン(というかホント「鳥の人」っぽい)に近づき本懐を遂げようとしていた。それは銀河規模のインプラント・ネットワークを使っての支配。
ここにきてヴァジュラはプロトカルチャーが生み出したものであることが濃厚になってきましたね。だとすれば、人類やゼントランと同じくヴァジュラも兄弟みたいな関係になりますな。しかも、ゼントランよりもよっぽど好戦的で戦闘に特化した種族だよこりゃ。
なんてもの生み出してくれたんでしょうね?プロトカルチャーって!! 一方その頃、アルトとブレラの激しい攻防が繰り広げられていましたが…
もってけ~~♪
持っていかれました…彼の命が!!
アルト~~~~~~!!! 間に合わせの量産型機体vs最新鋭のVF-27ではやはり勝負にならなかったか…。ものの見事に撃墜されてしまったアルトだが、爆死してしまったとは思えないんだな~。出撃前にシェリルからつけてもらったあのイヤリングが何か役目を果たすのか。それともかろうじて脱出に成功していたのか。
来週で最終回か~~~。

今回一番輝いていたシーンです。
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24話をみて果たしてラスト1話で全部に決着つくのか甚だ疑問だと思うカズトですv(^0^)v(三角関係&早乙女家の確執とか)
>いまいち彼に対して感情移入が
いやはや仰るとおりです。アルトは成長するシーンよりも流されてるシーンの方が断然印象的でしたからね。
一時期は「流されやすい主人公2008」とかあったなら多分ぶっちぎり一位になっちゃうんじゃないか?とか思ってましたから(笑)
> だが、ここまできてランカルートに行ったら本気でなえるわ!!
無いとは言い切れないのがマクロスですからね!!
もうここまで来ちゃったのでアルトは、どっちを選んでもいいので「どうみても」「納得」ができる決着になって欲しいです。
こんばんわ~です
>果たしてラスト1話で全部に決着つくのか甚だ疑問
つOVAで後日談
>流されてるシーンの方が断然印象的
こんなところまで初代マクロスの主人公・輝に似せなくてもいいじゃないかと常々思っています
>どっちを選んでもいいので「どうみても」「納得」ができる決着になって欲しいです
ランカを選ぶ⇒人類の裏切り者として位置づけられた彼女を守っていかなければならない
シェリルを選ぶ⇒余命幾らかの彼女を支えていかなければならない
どちらにせよ茨の道。
今回、人類側の立場が初代マクロスと真逆ですよね
太陽系というテリトリーに来たゼントラーディ
勝手に作動したマクロス主砲で開戦
故意ではないにしろ先に手を出した結果に
最終的に地球殲滅に来るゼントラーディ
↓
バジュラの生態域に進入(誘導・もしくは仕組まれた?)
フロンティアという侵入者を攻撃(個々の思考を持たないのでこれも何か仕組まれたっぽい?)
それを大義名分に掲げバジュラ殲滅、星を侵略に。
レオンとグレイス 両サイドに黒幕がいるので難儀な事になってますがw
「愛・おぼえていますか」がバジュラ側で使われたのが立場の反転を強調していて判り易かった気がします.
あと1話でどうまとまりきるのか見物ですね
こちらこそはじめまして。
>今回、人類側の立場が初代マクロスと真逆ですよね
>「愛・おぼえていますか」がバジュラ側で使われたのが立場の反転を強調していて判り易かった気がします
これはかなり奇をてらった点だったと思います。だからこそ「愛・おぼえていますか」が使われたときに鳥肌ものだったわけですし、曲が流れ出したとき「これは巧い!」とうならせた製作スタッフは流石だと思いましたよ。
>あと1話でどうまとまりきるのか見物ですね
OVAで後日談的なものが出てくると思いますが、終わり方としては『愛・おぼえていますか』に近くなるのではないかと考えています。コードギアス一期みたいな終わり方だったら評判ガタ落ちですしねw