自分の一週間での読書量を考えたら、どれか一つぐらい感想をかけるんじゃね?と思ったのがきっかけ。はい、そうゆうわけで今回の感想は「火目の巫女」です。
実は、この作品には原案がありまして、それを読んだ事があります。原案者は、ライトノベラーを目指す一人のサムライ(本人談)。何故か西の都に移り住んだお人です。まあ、そんな身内話はさておき、この作品の感想へといきましょう。
・感想?
一言で言うとライトノベルというより伝奇小説。この人は投稿する場所を間違えたのではないかと思いました。
文章自体は洗礼されていて非常に読みやすい。ちょっと聞きなれない古い言葉もありますが、逆にそのおかげで時代背景をイメージしやすかったです。しかし、文章が読みやすくなってしまった分、ストーリーのめりはりが希薄になってしまった感が否めません。ストーリーや設定がしっかりしている分もったいないなと思います。描写についても同じことが言えます。
上にも書きましたが、この「火目の巫女」という作品はストーリーや設定がしっかりしています。が、しっかりしている分、後になって設定を変えることが難しいのではないでしょうか。物語の進行状況や、後になって思いついたことが、設定をしっかりしすぎたために、それがネックになる可能性もあると思います。
ひとつ気になったのは、主人公・伊月についてですかね。彼女の行動が、物語にどういった影響を与えているのかいまいち読み取れませんでした。読んでいて、物語の進行と伊月の行動に繋がりを見出すことが難しいです。
物語の中心に主人公がいるのではなく、物語にただ参加している主人公がいるといえばいいんでしょうか?極端に言えば、物語の展開に主人公はあまり関係ない。事件は起こるべくして起こった。こんなところですかね。
この作品は私の中では、割と好みの部類になります(1、2巻を読んだ限りでは)。読んでいて話に引き込まれましたし(これは意外だった)。ストーリーや設定なんかも面白いと思いますし、キャラクターも好きです(とくに伊月)。ただ、もう少しキャラクターの魅力を文章で引き出して欲しかったです。
話の展開が、読者に読まれてしまったら作者の負け。逆に、話の展開を読ませないほど読者をのめり込ませたら作者の勝ち。と私は考えています。
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さて、もしよろしければ、相互リンクについてご検討お願いできないでしょうか?
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こちらになります。よろしくおねがいします。
ご返事おまちしておりますね。
失礼します。
早速、こちらでリンクを張らせてもらいました。これからよろしくお願いします。