タカヒナさん「『ぼくと彼女に降る夜』の最新巻でてますよ」
戒斗「ホントディスカーー!!」
きっかけは、とあるオフ会に参加した時に持たされた情報。
あ、ちなみに、何故カタカナでしゃべっているのかわからない人は、「オンドゥル語」を検索してみましょう。ワタクシも舌足らずなときがあるので、気がついたらデフォルトでオンドゥル語をしゃべっているときがあります。
はい。そんなことどうでもいいですね!
前巻から約五ヵ月後に発売された『ぼくと彼女に降る夜』、略して『ぼく夜』の第三巻が発売でございます。巻末にて、八街先生はこの作品の略称を『ボルヨル』と呼んでいますが、ワタクシは『ぼく夜』と呼ぶことにしやす。なんかこっちのほうが呼びやすいんで…。
さてさて今回は、初めて脱落者が出なかったお話。こんな流れになったのは、八街先生が「最狂」と位置づけた『歪(ワイ)』の魔乖術師エリザベート・ゾフィー・ジノ・クラインの存在があると思われ。当初は二巻で登場が予定されていたとのことですが、あまりに強烈なキャラなので見送ったとか。
確かに、このエリザベートは強烈。一言で言うと「トチ狂った人」に尽きる。狂気の沙汰の描写は、ひとつ間違えると単なる道化になってしまうものですが、絶妙なバランスで描かれているので「狂った人」の魅力が十分に引き出されていると思われます。
狂気ってのは、人の根源の1つを現すものですから難しいものです。人はどうしても「綺麗なもの」に目がいき、自然と物事や行為を「綺麗なもの」に近づけようとするものです。それは絵に然り、文章然り、造形に然りです。それと真逆なベクトルであることを表現するのは並大抵なことではありません。随所随所で八街先生の苦労がにじんでいますが、よくここまで表現できたなと感銘しました。
それにしても、物語の最後でまさかあの人が復活するとはねぇ…。
文体を見ていると色々と試みていることが読み取れますが、攻め倦んでいるのかな~。なんか物語の雰囲気とうまくマッチしていないような気がしますがそのうちなじんでいくかな?かな?
また暫く次巻が出るまで間が空くと思いますが、気長にお待ちすることにします。
ぼくと彼女に降る夜 ナイトサクセサー~夜を継ぐ者 感想ぼくと彼女に降る夜 フェイクマスター ~虚夢を語る者
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