たぶんこれが親を他人と捉え始めたきっかけ 幼稚園で給食費がなくなったことを自分のせいにされて泣きながら帰路についていたハヤテに衝撃の真実が父親から明かされる。それは、みんなの給食費を盗った犯人が父親だったということを…!しかも少しも悪びれた様子がなく、「盗られるほうが悪いんだよ」というロジックを働かせる父の姿に、幼きハヤテは何を思ったのでしょう?ただ一人自分のことを信じてくれた人だったのに…。親のことを信じていたのに…。絶望?憎悪?失望?恐らくその時感じたのは全ての負の感情であり、また彼が信じていたもの全てが崩れ去った瞬間です。彼の中で信じていた何かが崩れ去った…。人はそれをアイデンティティの崩壊という。
一度崩れ去ったアイデンティティは、再び構築しなければならない。その作業は自己呈示と他者の承認が必要。自己呈示と他者の承認を繰り返すことによって自己のアイデンティティは構築され、また形成されていく。そして、それは他者にとって「好ましいと思われるもの」に形作られていく傾向がある。
例えば、「気がきく人」であったり、「素直で好感が持てる人」であったりと…。それらは全て自分が生きやすい&過ごしやすいように他者にとって「好ましいと思われるもの」に形作っているからに他ならない。だからこそ人はそれを形作るために演技を繰り返している。
ハヤテもその例外ではない。
何故ならば、この作品において彼を嫌っている登場人物が一人としていないことがそれを物語っているからだ(アーたんはどうだかわからないが)。 …ということを「既存のアイデンティティなんかありゃしねー!」と卒論で心理学を否定したゴフマン屋は主張してみる。
しかし、ハヤテはよく歪まなかったね~。それほどアーたんとの過ごした日々が劇的だったのかな?
夕陽をバックにしている為か、ものすごくアテネの顔が邪悪に見えます アーたんという呼び名とそのシルエットしかわからなかったが、ついにその姿を見せた。彼女の名は天王州アテネ。「アテネ」と聞くとギリシャの首都を真っ先に思い浮かべられると思われますが、実は彼女が言うように「アテネ」という名は女神の名でもあります(いろんな呼び方をされていますが)。
オリュンポス十二神が一人・戦女神アテナのことです。ギリシャ神話の神ですな。ちなみに戦乙女と言われたらならヴァルキリーを思い浮かべます。元々神話や星座の話好きだったので…
だからちっちゃいころ聖闘士星矢に簡単に喰らいついたんだろうな…。だとしたらやっべー!私が子供のころなら有無を言わずに仕えちゃうよ!!でも感動よりも先にこの表情で見られたら泣いてしまいそうだ。
ついにベールが明かされるハヤテとアーたん…アテネとの日々。今回は新シリーズの序章みたいな形なんで特にこれ以上述べることはないです。
いや、実際はありますが、本編と外れたことになるんで…。考察といっちゃ考察ですが、突っ込みといっちゃ突っ込みなんですけどね。
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