
幼いころから人々の死を見てきた…。
死が彼にとって唯一の真実だったし、人など所詮ただの塵芥にすぎないと思っていた…。
だが、セージのもとで聖闘士の修行を積んでから何かが解り始めてきた…。
それは、死に憧れていたがそれ以上に死は憎いものであるということを…!
マニゴルドの最後の闘いをその目に焼き付けろ…!!
こうしてみると魂の糸でタナトスを吊り上げているように見えなくはない。 師弟によるダブル積尸気冥界波。上位の神の魂でさえ離脱させられることに驚いた。教皇の力では、一時的に依代になっている肉体からタナトスの魂を引き剥がすことしか出来なかったが、マニゴルドの力もあり肉体と魂を引き剥がす時間が延びてきた。
しかし、それでもタナトスの力は尋常ではなかった。このままではいずれ自分たちが力尽きて止めを刺される。そのときマニゴルドがとった行動とは…

依代になっている肉体を神の道に落とし消滅させること。これが彼がとった行動だった。しかし、これは自身の消滅を意味していることでもあった。

最後に「これであんたも塵芥(ゴミ屑)だな」といいながらタナトスに向けた顔が、「してやったり」の感じが出ているが実にマニゴルドらしい。長きに渡る聖戦の中で、これほど神を嘲笑うかのような行ないをしたのは彼だけだろう。
そうして、タナトスの依代とともに神の道に堕ちていくマニゴルド。自身が消滅する前に蟹座(キャンサー)の黄金聖衣(ゴールドクロス)を師の元に返したのは、彼なりの誠意なのではないだろうか。
そりゃこんな死に様を蟹座(キャンサー)の黄金聖衣(ゴールドクロス)が記憶していればデスマスクを見捨てるってもんだ。納得。納得。 
前回の主の元に戻った蟹座(キャンサー)の聖衣(クロス)が虚空に漂う…。悲しんでいる時も祈りをささげている時も無い。まだタナトスの魂は健在なのだから。マニゴルドが命を賭して獲た勝機を無駄にしないためにも、教皇は長年追い求めてきた敵と今決着を着けなくてはならない。
次回でタナトスの魂を封印するのかな??

マニゴルドが、師であるセージに最後に投げかけたのは感謝の言葉だった…。
マニゴルド、神に一矢報いるもここに散る…!! そして本当に蟹座(キャンサー)のマイスを買ってきた私…。残る黄金聖闘士は、アクエリアス、タウラス、カプリコーンの三人。
スポンサーサイト
« 聖闘士聖衣神話・デスマスク編 l ホーム l ハヤテのごとく! 第159話「危険がウォーキング中」感想 »