表紙はカラーの見開きで、マリアさんの珍しい私服姿が拝めます。なんだか普通の女の子に…いえ、なんでもありません。咲夜さんは、キャミソールにジーンズの短パンという格好。一番ラフな格好です。伊澄さんは、涼しげな藍色をベースにした朝顔柄の着物姿。私服姿もいいですが、やはり着物姿が一番似合っています。ナギは白いワンピース姿。いかにも避暑地のお嬢様といういでたちです。ハヤテは…執事服。こいつ私服持ってないんじゃね?とか、金が無いからしかたがないんじゃね?とか全然思っていませんよ。ハヤテの執事という役割に忠実であろうという姿がまぶしく見えます(棒読み)。あ、ヒナギクさんがいない…。
設定は、三千院家の避暑地にでもみんなでいったというところでしょうか。でも、ページの端っこを見ると『秋葉原駅』という駅名になっているのは何故なんだろ?
・ハヤテと西沢さんの出会い
「急にボールがきたから」ならぬ、「急にブレーキが壊れたから」状態で、桜が舞い散る坂道を爆走する西沢さん。自転車がガードレールにぶつかって、空にダイブする寸前でハヤテにキャッチされて助かるという、ずいぶん現実からかけ離れた衝撃的な出会いをしたものです。西沢さんを受け止めた衝撃が微塵も感じられないハヤテは、すでに超人じみていたのですね。
・マリアさんが欲しいもの
マリアさんの欲しいもの。それは、「ひきこもり」とか「ニート」の新しい呼び名。さすが三千院家のメイド、箱入り娘、白皇学院の飛び級タイトルホルダー、通常とは全く違う感性をお持ちで。あまりに漠然としすぎているので、ハヤテは「いまどきの女の子が欲しがるもの」と質問をかえますが、マリアさんが「春服が欲しい」という答えに驚きをあらわにします。確かにマリアさんは、いつ私服を着ているのでしょうか。
・ヒナギクさんのプレゼント選び
街に出てヒナギクさんのプレゼント選びを始めるハヤテですが、あきらかに予算オーバーの模様。そういえば、“女性に服をプレゼントするということは、それを脱がせたいという男性のアプローチである”というのを聞いたことがあるのですが、現在でもこの概念は有効なんですかね。だとしたら…。
プレゼント選びに悩んでいるハヤテの元に西沢さんが登場しますが、なんだか微妙な空気に…。そりゃ自分を好きだといってくれた女の子に、他の女の子のプレゼント選びに付き合ってくれというのも変な話ですし、西沢さんにしてみれば、ハヤテの力になりたいが、ほかの女の子の助力になるのはちょっとてな感じなのではないですかね。相手が、ヒナギクさんだとしたらなおさらなのではないでしょうか。お互い次の一手が打てなくなります。
そんな状態だから、泉さんたちに「ラブコメ臭がするカップル」だの、「煮え切らない感じ」などと、からかわれるのは傍から見たら当然なのかもしれません。ヒナギクさんの誕生日にあやかって、さりげなくどころか公にプレゼントをねだる三人娘が、ハヤテや西沢さんよりたくましく思えます。
またも自転車のブレーキが壊れて坂道を爆走する西沢さん。またもそれを助けようとするハヤテ。一年前と違うのは、西沢さんの運転技術と、ハヤテが轢かれたということ。次回も起こらないとは限りませんが(予想としてはMTBから原付になるのでは)、ハヤテと西沢さんの数奇な運命は続いていきそうですね。
ところで、当初の目的であった、ヒナギクさんの誕生日プレゼント選びはどうなったのだハヤテ君。
補足:ナギの欲しいものはレア物の同人誌とのこと
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