パンドラ様~!! この一コマだけを見るとちょっと危ない人のように見える。人の身でありながら神を愛してしまった女か…。報われないとわかっていてもハーデスに尽くすパンドラに感動した。

アローンに大聖堂にある聖人の絵をみせた神父の正体は眠りの神ヒュプノスだった。何で今まで気がつかなかったんだろ?一巻ですでに額にある六芒星が浮かんでいる絵があるのに…。ちなみに双子神の片割れ、死をつかさどる神・タナトスの場合は、額に五芒星が浮かんでいます。
パンドラの失態を許し、双子神が用意した特別なアトリエへとハーデスを案内しろと働きかける。しかし、それはパンドラにとっては裏切り行為。たとえハーデスが神であっても愛する者を裏切ることは出来ません。
反発している相手も神ですけどね。

ヒュプノスの言葉に徐々に心が傾きつつあるパンドラ。やはり創生の時代から存在し続ける神にあがらうことはできないか。人の心を掌握することなど朝飯前です。
ハーデス激神っ!! ごめん。エピソードGのネタ使ってしまった。今作品で初めてのハーデスのマジ怒り。ここまで感情をあらわにするのは珍しい。テンマとは違うが、ハーデスにとってもパンドラはある意味感情をぶつけられる相手なのかもしれません。
感情をあらわにしたハーデスはパンドラに
お仕置き謹慎を命ずる。

お叱りを受けつつも、いつものハーデスであることにどこか
喜びと安堵を得たパンドラ。こんな書き方をするとパンドラが
Mっ娘みたくなってしまいます。
しかし、安心したのもつかの間。彼女は見てしまったのです。ハーデスが描くロストキャンバスの中央にある一枚の絵を…

それはまだ、今のようにそれぞれが己の宿命を知らず、ただ三人が幼くとも楽しく過ごせていたときの絵だった。
ハーデスは言う。「余にとっての救済の絵だ」と。
その言葉は、器であるアローンが言わせているのか。
もしかしたらハーデス自身も地上の支配や聖戦に意味を見出せなくなってきているのかもしれません。最初はそれを望んでいたが、長い聖戦の末に本来の目的を失い、周りが望むハーデスのあり方を演じ続けてきた可能性があります。
そんな時の流れの中で出会ったテンマやサーシャとの幸せな時間。安らぎの時間は短かったけれども、ハーデスにとっては今までに経験できなかったことで、また、その喜びを覚えてしまったのではないでしょうか。
前にも何処かで書きましたが、ハーデスには心を開ける存在はいません。当然です。自分が統括する集団なのですから。同じ神とはいえヒュプノスもタナトスも配下に過ぎません。
一時期人と過ごしていたハーデスにとって、喜びも悲しみも共有することの出来る対等な存在に出会えたことは、文字通り救済であったのでしょう。
例えそれが後に自分の身を滅ぼしてしまうことであっても…。

悲しみながらもハーデスをアトリエへと幽閉したパンドラ。
転生を繰り返しながらも、長い間ハーデスの傍らにいたパンドラ。一番ハーデスのことを理解してきたつもりだが、今生のテンマ、アテナ、ハーデスの繋がりに嫉妬を覚える。
「自分が知っていたハーデスとは変わってしまった。」その心の隙を付いたのがヒュプノスだったのは言うまでもない。

お尻のあたりが
エチィです。
テンマと共にとらわれの身になったハーデス。彼が自分の立場を例えていたとおり、鳥かごの中の鳥となってしまった。
空間のひずみに幽閉される前にハーデスが見せたパンドラへの笑みとは何だったのか。とても気になるところです。
ついにラダマンティスとアイアコスが登場するのか~。
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