いよいよ現世でハーデスとテンマが対峙しますね。ただ、敵将が本拠地に単身乗り込んできていますが、どこら辺でこの話を切り上げるんでしょうね。ハーデスにより結界が破られていますから、冥王軍がなだれ込んできて、このまま聖戦の最終局面に突入なんてこともありえるんでしょうか。

聖域(サンクチュアリ)にて数年ぶりの再会を果たした兄妹、アローンとサーシャ、そして、彼らの傍にいたテンマ。だが、もはやそこには昔のようにお互いが笑って過ごす風景は存在しない。サーシャは女神アテナとして、テンマは彼女を守る聖闘士(セイント)として、アローンはその宿敵である冥王ハーデスとして互いに対峙する。
何時から運命の歯車が狂いだしてきたのだろうか。アローンがハーデスとして覚醒したとき?テンマが聖闘士になると決めたとき?サーシャがアテナとして迎え入れられたときか?
サーシャは、アテナの生まれ変わりとしてこの世に転生し、テンマは天馬座(ペガサス)として女神の傍らに常に存在していた。そこにアローンという心優しい青年が、たまたまハーデスの依代として選ばれたのは、はたして偶然だったのだろうか?
長きに渡るアテナとハーデスの聖戦により、アテナ、天馬座(ペガサス)、ハーデスの3者は、それぞれの因果律が絡み合って、このような親しい者達で敵対するという構造が出来上がってしまったのではないだろうか。だとすれば、神であるアテナやハーデスであってもこの運命から逃れることは出来はしない。逃れられるとすれば、どちらかの存在の完全消滅という選択肢しかありえないのではないだろうか。

かつての友に刃を立てるハーデス。サーシャには自分がアローンということを否定しているが、テンマにだけはアローンという存在を否定しきれていない。これはどういうことなのだろうか。アローンがハーデスを演じきれていないだけなのか、それとも、ハーデス自身が天馬座(ペガサス)を宿敵(とも)と認識しているのからなのだろうか。ハーデスの『しょせん 余とお前は…神と人でしかなかったのだからな…』のセリフには、人であるアローンの思いというよりも、神であるハーデスの思いが込められているような気がしてならない。
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