髪の色が変わっていないのも気になる…。 杳馬の[リワインドバイオ]によって胎児以前に時間を戻されて消滅したかに思われたアスプロスですが、何故か平然として再び杳馬の前に立っています。しかも冥衣(サープリス)を身にまとって。確かにアスプロスは一度死んで、アローンに冥闘士として復活させられたわけですが、ここら辺の出来事は事情を知っている読者でさえ「?」となること間違いなしです。
杳馬は読者の疑念をそのまま代弁するかのように「聖闘士に戻ったんじゃないのか!?」と述べていますが、アスプロスは、「ただ我があるのみ!(キリッ)」とまるで答えになっているのかなっていないのかわからない言葉を発するだけです。
上でも述べましたが、彼ら(アスプロスとデフテロス)が述べる「我」というのは、「我思う、故に我あり」というデカルトの有名な言葉のように、「己の存在が揺らいだとしても、自分が思考している限り自身の存在は否定し得ない」ということなのかと。善悪もハーデスもアテナも関係ないといったように、「ただ自分の我がある」といったことは、「仏教上の概念(実我)が元になっているのかな?」とも思いましたが、これは触った程度の知識しかないので、自分の中ではデカルトの概念を下にこのように解釈しました。
自分の人生を弄んだ杳馬にお仕置きをする元教皇候補の図 自分の人生を弄んだと言いつつも、
実際にデフテロスに手を下した&セージに反旗を翻したのは他ならぬアスプロス自身ですが、それでもこの行き場のない気持ちをぶつける相手は杳馬しかいません。若干八つ当たりにも思えなくはないですが同情はしない。
しかし、見てくださいこのアスプロスの邪悪さがプンプンと漂う表情を!表情もそうですが、口調もまた上からものを言うような口ぶりです。彼がもし教皇となっていたら独裁者として君臨していたことでしょう。
ギャラクシアン・エクスプロージョンによって銀河に四散したかに思われた杳馬ですが、彼の小宇宙(コスモ)は消滅するどころか、より大きく膨れ上がるばかり。
それもそのはず…
杳馬は古の神だったのだから。 冥闘士として明らかにオーバースペックだと思われた能力がこれで納得がいった!ロスキャンの設定では、クロノスの弟となっていますが、これですとこのカイロスはティーターン神族ということになりますね。ギリシャ神話でも同じ名の神がいますがそれとは別なのか…。でも、[リワインドバイオ]はカイロスの特徴である時間の逆行を基にした技ですよね…。どちらにせよ大物だ。アスプロスはとんでもない神を呼び起こしてしまったようです。
兄であるクロノスによって神話から抹消されてしまったもう一人の時の神・カイロス。冥闘士を相手にしていたと思われたが、予想外の大神を相手にしていたアスプロスは居竦まるかと思いきや…
神を相手に挑発していました。 アスプロスはそんな玉じゃなかったな…。なんてことはありません。彼の傲慢知己は神が相手だろうが変わりはありませんでした。
こいつも大物です。 兄クロノスへの復讐を企てるカイロスを「小さい神」と一蹴するアスプロス。彼にとっては二番目は所詮二番目ということか…。
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