
ゆらの水鉄砲を斬撃で打ち落とす鬼道丸。不覚にもかっこいいと思ってしまったのは、多少私めにも武の心得があるからに他ならない。
でなければ、誰がじじぃに萌えるものか。 武器を持って戦う妖怪は、自身の持つ獲物と「畏」を併用して使ってポテンシャルを上げているようですが、鬼道丸は純粋に剣術だけでも相当な手練であるように見受けられます。白蔵主のように槍を獲物とするものもいましたが、どちらかというと槍の特性を生かした戦い方というよりも自身の有り余る力でただぶん回しているように思えました。極端な話、白蔵主は槍じゃなくとも、丈でも棍でも同じような戦い方をしていたはずです。長物だったら何でもよかったんだよ。「畏」を憑依できればね。
ここまでの手練になったのは、他の妖怪に比べて非力だったゆえに術を身につけるしか生き残る術がなかったのか、彼自身の「畏」と剣術の相性がよかったのか、それとも、
ただなんとなくなのかはわかりませんが、妖怪なりの事情があるということで納得しておきましょう。妖怪といえど千差万別なのだよきっと。

ゆらに肉薄しがっつりと顔を捉えたのもつかの間、竜二と魔魅流のコンビネーションによってビリビリ感電されてしまった鬼道丸。決め台詞で「これぞ三兄妹式神融合」と竜二はもっともらしく述べていますが、ようは、
妹(ゆら)を囮にして、兄たち(俺たち)がおいしいとこ取りしてしまおうという戦法です。こうして要約してみるとサイテーですね♪だいぶ恣意的に解釈しているかと思いますが、あながち間違ってはいないと私は自負します。
鬼道丸が戦っている間、相手がいなくてぼっちとなっていた茨木童子ですが、彼の背後をいつの間にか黒田坊が取っていました。流石暗器使いと感心してはいけません。敵の背後を取る&虚をつくのは当たり前の話です。
続々と奴良組の妖怪が参戦してきているようで、河童の姿も見受けられます。この後、奴良組による大攻勢が始まるかと思いきや…
またしても秀元たちはバックレました。 いや、封印を施すという目的は達したのだから、ここで不用意に危ない橋を渡るよりかは、戦力を温存して次の封印へミッションを進めるという判断は正しいんだ!戦術的な撤退だ!!
ただ…
毛倡妓にパッフりんちょされている首無をみると茨木童子に後一、二撃位は深手を負わせられていても十分採算が合うと思ったわけです。 あ、でも深手を負えば負うほど&ピンチに陥れば陥ったほど助かったときの抱擁が激しくなるから逆効果なのかな?かな?それにしても毛倡妓姐さんが可愛過ぎです。

「羽衣狐を倒す」という共通の目的を果たすためには、互いの勢力の力が必要不可欠であるということを改めて説く秀元。相変わらず式神なのに存在感十分ですが、述べていることが正論なので誰も異議を唱えません。というか、異議を唱えている場合でないということは、ここにいる誰もが身を持って実感しているし、理解できるだけのおつむは持っています。
ただ、羽衣狐を倒したときって、たまたまタイミングよく秀元が到着して、弱体化していた羽衣狐を破軍で捕らえて、ぬらりひょんにおいしいとこ取りさせただけなんですよね。ただ一度だけの短時間の共闘をさも奴良組と花開院家を絡めた共闘のように述べている秀元が素敵過ぎます。秀元スゲー!秀元マジックスゲー!!
毛倡妓はどてっぱらに風穴開けられているということを綺麗にスルーされている頃(下手したら本人も忘れている可能性有)、花開院本家では…
ナルシスト(しょうけら)が降臨なさっていました。 「誰かこいつを黙らせろ」そんな言葉がどこからか聞こえてきたんだ。
こういっちゃなんですが、妖怪のくせに後光が差しています。ついに陰陽師本家まで乗り込んできた羽衣狐様の軍勢と一人ぶつぶつとつぶやく大妖怪が一匹。ようやく青田坊の出番がやってきそうです。

む…久々につらら分が補充されました。
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