「もしあのとき~」という過去に取りこぼした事を拾い上げようと必死になっているから他者を拒絶し、他者を傷つけるのだよ。 なるほど。これで輝火の行動原理に合点がいった。輝火の怒りの矛先は他者ではなく、自分自身へ向けられたものであるとはうすうす気がついていたが、これは弟を救えなかった無力な自分への憤りなんですね。この後、童虎が指摘したように輝火は、「人の痛みを知る男」なのでしょう。彼の「情を捨てた」とか、「人をやめる」といった言葉の裏には、「これ以上心の痛みに耐えられない」といった人としての優しさがあったからということなのですね。純粋だからこそ、ここまで他者を拒絶(アローンという人物を除いて)し、他者を傷つけるのは自分の心の痛みを誤魔化すゆえだったということであると私は捉えました。
そして、あの時、アイアコスに対して投げかけた言葉と情けとも取れる行為はなんてことはない。アイアコスはバイオレートという大切な人を失って痛みを知った。意識したのか無意識なのかはわからないが、そのイメージが自分と重なったorアイアコスに自分と近しいものを感じ取ったからだ。飛び去る輝火に対してアイアコスが投げかけた言葉も、輝火に近しいものを感じ取ったからだろうね。
だが、今の輝火がアローンを守るといったことを仮に遂行できたとしても、彼は一生救われない。何故ならば、輝火の今までの行為を見ていると、弟を救えなかった所で彼の時間が止まっているように思えるからだ。アローンを弟の代わりに見立てて、守り通せたところで彼の止まってしまった時間を動かさない限りは彼の苦しみは延々と続いていきます。弟の出来事で負った傷は、アローンでも他の人でも埋める事はできないのだよ。弟の死と向き合って前に進もうとしない限りはね。彼が情を捨て去ろうとした決意の裏には、このことも含まれているかと思います。
まあ、そんなところを童虎が気がつけるかどうかがキーポイントなわけでありますが、彼の記憶を垣間見た童虎はというと…
輝火を宇宙にポイすることにしたようです。 童虎よ!どうしてそう極端なのだ!!シルフィードのときも「人の温もりを教えてやる!」→サバ折りといったことをやっていたので若干嫌な予感はしていたのですが、「救う=命を絶つ」といった図式は覆らなかったようです。やはり聖闘士と冥闘士は、潰しあう運命よのぅ!
しかも、この後ろからハグっとする技はまさかの廬山亢龍覇!これは、後ろから相手を羽交い絞めにして上昇時の熱で相手を消滅させることを目的とするが、自身も耐えられないという自爆技!!
そして恐らくこの時代で宇宙(そら)へあがることができる唯一の手段!!! 「そろそろ童虎が脱ぎだす頃合かな」と思いきや、お空に向かって盛大な花火を打ち上げるようです。
そして、後ろからハグしたとき「フフッ」と笑った童虎に若干気色悪いものを感じたのは内緒です。 これは輝火じゃなくてもイラッとするわ…。
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、とても出来ると思えませんね
見るからに不器用そうですし
>見るからに不器用そうですし
その点に関しては同意ですし、全くもって否定できませんw
黄金聖衣を溶かすほどの熱を出す輝火に効きそうにないんですが・・・。
いや、成層圏まで出て頭冷やさせるんでしょうか?前回雨降らしたみたいに。
どっちにせよ、黄金聖衣着てる以上自爆技にならないですね。w
これで未だ使ってない技は昇龍覇だけですな。
弟死んでるのは予想してましたが。
冥王軍なのに、生き返らせてもらうとかの発想はないのかな。
いえ、アローンの信念として頼まれてもやらんだろうとは思いますけど。
死は救いだと教えられてそれに縋ろうとしてるのですかね。
いや、アローンの思想も何もどうでもよくて、ただ単に代償行為として守ってるだけなのか。
それにしても、輝火強いですね。チートしてるはずの童虎の立場がない。
あれ?そういえば自慢はパワーじゃなくてスピードだったような?
輝火の過去の話はまだ出てくるような気もしますが・・どうなるか。
>死は救いだと教えられてそれに縋ろうとしてるのですかね
それに近いことを輝火は考えていそうですよね。
>ALMIAさん
どちらにせよ次の話を読んでみないと何ともいえないです…。