ナイト「なんとなくだけど、斬れそうな感じの場所が見えるようになってきたんだよ。その場所に刀を当てると、なぜか今みたいに斬れるんだ。」 こいつ…「死の線」までもが見えるようになりやがった!
魔乖咒の力を失ったナイトは、自分の祖父であり、世界最強の剣客「七剣八刀(ソード・オブ・ブレイド)」に名を連れる絶端剣人(そうど)に修行をつけてもらうわけですが、まぁ~何というか、たった三日の修行で、
自分で起こした衝撃波を追い抜いたり、たった三日の修行で、
空間を切り裂く次元刀の能力を手に入れたり、
原子同士の隙間を見つけて切り離したり、さらには、持ち主の望むがままの無敵の肉体を与える(簡単に言えば、リジェネレーターになる)「万夫不刀(バンプフトウ)」を手に入れたりと随分とチートに磨きが掛かってしまったわけです。
魔乖咒の源祖をその身に宿して、魔乖術士としてもトップクラスの実力を持っていましたが、剣の道でもトップクラスで、絶端のじぃさん曰く「天才の類」とか、どんな万能人類だよ。しかも、イケメンイケメン。で、おまけに女の子にモテモテ。はいはい。願望を具現化したようなキャラクターですよねぇ~…。そんな彼をこれから
清夢 刃人(ちぃと)君と呼んであげましょう。ほ~らこれで彼の親父さんである刀人(ぶれいど)と近くなった♪
しかし、相変わらず強さの設定がわからん…。前巻で出てきたとんでもない力を見せつけてくれたキャラクターが弱体化するなどいつものこと。今回のボスである魔乖咒の源祖の一部も例外なし。完全復活した源祖も飛びぬけた実力を発揮していますが、「先生(マイステリン)」曰く、「絶端のジジィと同等かそれ以上」というのだからあまり凄さが実感できない。じぃさんは強すぎるらしいけど、具体的にどう強いのかいまいち伝わってこない&現代の人類と比べられたら「源祖は倒せないことはないんじゃないの?」とか簡単に思えてしまいます。そして、「先生(マイステリン)」さえも、「私が本気を出せば源祖よりも強い」みたいなニュアンスを残しているので、余計にわからなくなる。
「先生(マイステリン)」の言葉通りに事が運べば、この物語の真のラスボスは「先生(マイステリン)」だな。そして、他の女の子に現を抜かしているナイトを見てヤキモチ焼いたり、デレたり、弟子の面倒といいながらも色々とナイトに助力&助言する姿は、メインヒロインなんだな。
真のラスボス=メインヒロインというのは珍しい構図ですよね~。
この作品も次巻で終わりを迎えるようです。
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しかし、最近のバトルものライトノベルは、主人公=万能。といった図式が多いですが、やはり、そちらの方が人気あるんでしょうかね。たまには、一般人レベルで頑張る主人公がみてみたいです。
>最近のバトルものライトノベルは、主人公=万能。といった図式が多いですが、やはり、そちらの方が人気あるんでしょうかね
万能型の主人公が登場するのは、ライトノベルの王道であり、また、「どの年齢層をターゲットにしているのか」ということがよくわかりますよね。10代の方には受けがよく、また憧れもあるからこそだと思います。
>一般人レベルで頑張る主人公がみてみたいです
私にも当てはまりますが、ライトノベルでこのような感覚を抱いてしまうのは、もはやライトノベルのターゲット層から外れてきているのからこその問題提起なのかもしれませんね・・・。