
弓道漫画というよりかは、男の娘に焦点が当てられて話題になっているような気がする『カイチュー!』。連載当初に「またこういったパターンか…」と若干うんざりしていたが、思い返せば男の娘って『ストップ!! ひばりくん!』を代表作に結構あるんだよね…。
ヤンジャンで読み続けていくうちにいつの間にやらお気に入り気になってしまった作品です。個人的には、きちんと弓道をしているようにみえるのだが、弓道といえば八節ぐらいしか知らないのでほとんど素人目です。あ、あと弓道着と袴は合気道で使っているものとは全く違うというところか。

中学の大会で一射も外さずに三連覇した弓道の天才・不動権三郎に憧れて、彼のいる高校へと進学した主人公の立川達也。彼が不動権三郎にこだわるのは、中学時代に全国大会へ出場したが、全く太刀打ちできずに落ち込んでいる時にもう一度弓を引く自信を与えたことがきっかけ。彼と同じ道を歩むために小田川高校弓道部の門戸をたたくこととなるわけですが…
その憧れの不動権三郎は記憶の中とは似ても似つかわない姿となっていたとさ。 彼こそが「弓道の天才」、「神の子」といった二つ名を持つ不動権三郎。
通称・ゴンちゃん。10代の現代名で権三郎なんてなかなかお目にかかれないものですが(というかいなさそう)、可愛い男の娘で名前とのギャップがありすぎます。

過剰なスキンシップなど日常茶飯事です。

外見は可愛い男の子でも、一度弓を引けば弓道の天才と謳われた「神の子」モードへ。その実力と射は見るものの心を捉える。

ゴンちゃんが立川に正体を隠していたのは、自身の有り余る才能のために実の父親からも疎まれてしまった過去を持つため。弓を引けば引くほど孤立して、人が離れていくのではないかと危惧していたわけですが、彼との勝負を経て自分の弓道を取り戻す。自身が歩むの弓道を認め、またその道を共に歩んでいきたいと述べた立川に完全に心を開くわけですが…
この男、立川を弓の道だけでなく、そっちの道へも引き込もうとしています。 正体を明かす前から過剰なスキンシップで接していましたが、既成事実を作るべく立川を虎視眈々と狙っております。肉体関係を迫ってくるあたりが怖すぎです。目標は立川の肉奴隷化(ゴンちゃん談)。ノーマルな立川も普段は平静を装っていますが、ゴンちゃんの何気ないしぐさにドキッとしてしまったりしているので、案外落城してしまうのも時間の問題やもしれません。というか、ほとんどゴンちゃんのペースに飲まれているのでこりゃ勝負あったな。

最初は冗談かと思っていたのですが、話を読み進めていくうちに立川に対して結構本気っぽいので、もしかしたら性同一障害なのかな~と思ってみたり。ただ性別違和感を感じさせる描写は今のところないので、なんともいえないところです。ゴンちゃんのセクシャリティを見ているとたぶんそうだと思うんだけどなぁ…。
3年の日野主将が「男の子って単純ね」と述べていますが、ゴンちゃんも例外ではありませんでした。 中学時代に立川を自身が主将を務める山王高校弓道部(強豪校)に誘ってくれていた松平(男)も実は立川に惚れていたという…。文字通り本当に誘っていたというわけです。立川を巡って小田川と山王の両校の試合が開催されたわけですが、勝負の行方と立川の貞操やいかに。
ゴンちゃんも試合に勝ったら立川が何でも命令を聞いてくれるということで
色々とヤル気満々になっておりますです。
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