
幼い日に大怪我を負った二人は、神曲楽士(ダンティスト)である父親の神曲によって救われたと信じて疑わなかったペルセでしたが、プリネから語られた真実を聞いて信じていたものが崩されて形となってしまいました。しかも、双子の妹であるプリネが、人と精霊の融合体であったということと、父親が、実の娘を救う為とはいえ、禁忌に触れるようなことに手を出し田ということを知ったのだからトリプルショックです。

元々、神曲楽士(ダンティスト)を神格化している節があった彼女にとって、今回語られた真実は自身のアイデンティティさえも揺るがしかねないもの。だが、自分を追いかけてきてくれたフォロンに悟らされるものがあり、幾分か落ち着いたペルセでしたが…
一夜限りフォロンの家に転がり込んできたわけです。
しかも、シャワーシーンだけでなく、裸にワイシャツという素敵アイテムで身を包んで!! なんという男の夢!しかもペルセってば、スタイルが良いので胸元とか腰周りとかがとにかく起伏が激しいので、流石の朴念仁であるフォロンでさえ目のやり場に困ってしまう始末です。しかも狭いシングルベッドに二人で潜り込むとか、何このおいしいシュチエーション!健全な男子であれば致してしまっても仕方ないものですが、そこはグッとこらえる我らが朴念仁なのでした。

そんな状況で朝を迎えてたら、第三者(主にコーティカルテ)が見たら、どう考えても何かあったという結論に至ってもなんら不思議ではありません。しかし、基本お子様であるペルセにとっては、男女が寝室を共にするということがどういった意味を持つのかということが本気でわかっていない様子。この歳でスタイル抜群で無防備&異性に関して羞恥心がないというのは…なんというか…いい鴨にされてしまいそうですよね。
・その意味をわかっている身体は子供。心も歳も大人なコーティカルテの図

ユフィンリーの助言を得て、二人のために自分ができることが何であるかを今更ながら理解したフォロン。彼は神曲楽士(ダンティスト)であり(まだ見習い中)、音楽で心を表現する手段がある。一心不乱に集中し、楽譜も見ずに、曲の構成から演奏の細部にわたるまで一人黙々と封音盤に刻み続けるフォロンだが、ただ頭の中で描いているイメージをきちんと音楽として表現(形に)できる彼も間違いなく「天才」の部類に入る人物です。
しかし、いかんせん本人にはその自覚がない&普段から引っ込み思案&ドジっ子なので周りからなかなか評価されないんだな。これぞ評価されない天才だ。だが、彼の才能を理解してくれる人が、少なからず周りにいるので、それはそれで幸せなことなんじゃないかな?

二人のわだかまりと溶かすかのように神曲を奏でるフォロン。彼の神曲がペルセの心にも届き、彼女にとってプリネは、その正体が精霊であろうが人であろうが、今まで一緒に過ごしてきたプリネであることに変わりがないといったことに気がつく。自分が何故神曲楽士を志していたのか、誰のために神曲を奏でたいのかを知った彼女にもはや迷いはありませんでした。

そんな二人の問題も一件落着かと思えば、昨夜襲撃してきた精霊がまたも襲来。この後の続きが気になる人は、小説のほうを読めばいいと思うよ!
スポンサーサイト