白蔵主が語るには、今まで自分から名を名乗ったのは「己の力もわからないバカ者だけ」だったとのことですが、しかしそれは、白蔵主は今までこのかた強者と対峙したことは無いということを暗に示していますね。力自慢は大いに結構ですが、結局のところ、それは自分よりも実力が劣っている者を相手にしてきたということです。しかし、白蔵主は「自分こそが最強」と謳ってないところに好感が持てます。己の士道を一貫しているからなのでしょうね。
そんな白蔵主から遠まわしというか、
ストレートにバカ呼ばわりされたリクオですが、負けじと白蔵主の実直さをバカ呼ばわり。しかし、この「バカ」というのは、相手を見下してのことではなく、それなりの敬意の念をこめての言葉。己の道を貫き通すものへの…実直さへの敬意の念が感じ取れます。こういたやり取りは嫌いじゃない。

屋形船ごと打ち砕く白蔵主の馬鹿力。彼の畏にとらわれたリクオは、槍の一撃で頭を打ち砕かれたように見えたがその実は、リクオの幻。「妖怪同士の戦いは化かし合い」。そのことをリクオに身をもって教えてくれたのは、他ならぬ祖父のぬらりひょんですが、「大昔じじいが言っていた」と、ほんの数日前に言われたことを大昔とこき下ろすリクオのツンデレっぷりが冴え渡ります。
認識をずらす鏡花水月は常に発動している状態ですが、これを身につけてからのリクオはますます人間離れしていっているような気がせんでもない。いや、リクオは妖怪といえば妖怪だけど、人間に戻ったときの姿が最近見ないので、昼のリクオのときのイメージからどんどんかけ離れていっているような気がします。
そしてこの鏡花水月は、リクオの親父…二代目も使っていたということが、首無のリアクションと描写から示唆出来ます。

白蔵主の畏の体現である槍を粉砕したリクオ。ドスごときで長物を粉砕するとかありえんと思いながらも、リクオの畏が白蔵主の畏を上回ったと解釈すればありといえばあり。だってこれはこれは妖怪の畏同士の戦いなのだから、われわれの常識は通用しませ~ん。
さて、今週はリクオの圧倒で幕は閉じたわけですが、まさかこのまま白蔵主がかませ犬で終わるという訳ではあるまいて…。

首無が<常州の弦殺師>と呼ばれていた頃の話が、番外編としてそのうち出てくるのですかねぇ…。
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白蔵主さんは多分、リクオが名乗った理由が
「ただ相手に合わせただけ」なのか
「勝てる自信があるから」なのか聞きたかったんでしょう
で、今まで名乗った奴は前者だったので、
リクオも同じなのか尋ねた、と
にしても、この状況でサインをねだる雨造は大物ですよね
>白蔵主さんは多分、リクオが名乗った理由が
「ただ相手に合わせただけ」なのか
「勝てる自信があるから」なのか聞きたかったんでしょう
で、今まで名乗った奴は前者だったので、
リクオも同じなのか尋ねた、と
確かにそういった解釈も可能ですよね。参考にさせていただきます。
>この状況でサインをねだる雨造は大物ですよね
危機感ゼロですよねw