
元々、18禁漫画だったのですが、人型ペット・ポコのその可愛らしさと
腹立だしさから一部では人気となったポコシリーズ。それが、全年齢向けのギャグ漫画として発売されました。
世は「人型ペット」ブーム。主人公である柳田敏郎も 道端で倒れていたポコを偶然拾ったことにより、ご主人様ライフを満喫しようとしますが…。他の人型ペットは、成長が早いのに、何故かポコは6ヶ月経った今でもちんちくりんのまま。これはそんな人型ペットであるポコに振り回される日常を描いたものです。
そしてこれが…
狸のポコです。 本人は、何故か初めて会った人に「くりすてぃん」と名乗るのですが、全く受け入れられていません。ご主人様が家を空けている間は、正にやりたい放題。飲み物は零してそのまま、食べ物は食い散らかす、物は壊しまくる…。完全に子どもです。人間の子どもでもここまでしないだろと言いたくなるぐらいの子どもっぷりです。

兎に角躾がなっていない。ご飯を食べるときもポロポロとこぼして、口の回りはケチャプやソースだらけ。くっちゃくっちゃと音を立てて食べる姿は、意地汚い&前後のやり取りからみているとイラッ☆としてきます。
実は、このたこ焼きもご主人様の残りの全財産(500円)をパクッて勝手に購入したもの。そしてそれを、この表情でご主人様に「お一つどうぞ」と進めてくるのだから苛立たしさ最高潮です。

この他にも、コタツを勝手に巣にして、ご主人様に「おこたに寒い空気が入るので早く閉めて」、「冷たいもの買ってきて」とかわがままし放題。この狸の腹立だしさの1つに「自分の事を棚に上げる」といったことがあります。あ、あと部屋を荒らしても、このように「じこですから」と言い逃れるシーンもあり。妙に大人ぶった&当事者なのに第三者的な意見を述べると所にイラッ☆とする。は…腹立つわこのチビ狸www
こんなナマモノが家にいたら山に返すね!そりゃもう有無を言わさず!!泣き付かれようが、懇願されようが、駄々をこねようが、感情を一切表に出さずに無言のままそのまま山にポイしてきます。
勿論、「お外に出かけようか?」とにっこり語りかけて、普段と変わらない様子を装って、山についたら「(何度も言ったのに)言うことを聞かなかったポコが悪いんだよ♪」といいながら放置(自然に帰す)するプランもあるのでご安心を。 こういったことに関しては容赦はしません。
そんな手のかかる…むしろご主人様の手に余るポコですが、柳田敏郎がポコを手放さない事にはわけがある。勿論、「人型ペットは高い」とか、金銭的な理由もあるのですが…
ポコがいつの日か大きくなるのを夢見ているからです。 実際には、満月の夜になるとポコは大人になれるのですが、現段階では誰も気がついていません。大人になったポコとのアダルティなご主人様ライフを夢見る柳田敏郎ですが、それが叶うのは何時になることやら…。

苦悩の日々は続きます。食っちゃ寝食っちゃ寝を繰り返すポコにダイエットをさせようとしますが、これも全くうまくいきません。大好物であるプリンを餌に腹筋をさせようとしますが、一回もできない有様。続く腕立てでも起き上がれない様子。ジョギングも木3本分で事切れるとか、
「どれだけ駄目駄目なんだよこの狸は」と叫びたくなってしまいます。
そりゃ、
ポコは窓際にいるとカラスや鳩に連れて行かれるといった弱い生き物であると説明されれば納得がいくといったものだ。

このシリーズで登場するヒロイン・白石ケイコとその人型ペットであるフェネックギツネのセイラ。セイラの方は前シリーズで登場していましたが、キャラクターデザインは一新されております。生後4ヶ月でポコを「お姉さま」と呼んで(ポコは生後6ヶ月)慕うのですが、ポコのご主人様である柳田敏郎に対しては敵愾心むき出し。初見から「さわらないで」と手をはじいて睨んだり、「柳田」と呼び捨てにしたりと、どうやら下に見ているようです。動物のヒエラルキーは厄介ですよね。皆さんもペットを飼ったらきちんとどちらが上なのかはっきりさせましょう。
ヒロインの白石ケイコが加わったことによって話の幅が広がったように思えます。
しかし、何故柳田敏郎に好意を抱いているのかいまだに不思議でしょうがない。あ、だからヒロインというポジションなのか!


ポコの能力に狸らしく物に化けたり、複数に分身できるといったものがあったのですが、今シリーズではそれが見られるのかな?かな?因みに複数のポコに纏わり付かれているのが前シリーズでのセイラです。

実際にこんなナマモノがいたら楽しそうですが、自分の家にいるとしたら迷惑この上なし。見る分にはOKといった所です。そんな楽しい楽しい人型ペット・ポコが織り成すどたばたコメディを楽しみたい方は是非手にとってみてください。
腹立つけど笑えます。
いらんわ!!!! ほんと腹立つわw
スポンサーサイト