
善吉というキャラクターの存在意義は何なんだろ…。
そんなことを改めて思案してしまった描写です。「めだかちゃんを守れる奴になりたい」と述べていて、それに近づこうとちょっと努力している描写があったが、ほんとにそれは最初だけ。物理的にも守られてばかりだが、精神的なもの(めだかの主義主張含む)にも代弁&解説するだけ。めだかの行動にも正当な理由(あくまで善吉的に)を付属させるだけ。「理解者」といえば聞こえはいいが、諭す事も説得する事もままならないのでは、それは「理解者」ではなく、付き従うだけの単なる「追従者」。<信>があるようで<信>がない。善吉の<信>はめだかによって簡単に変えられてしまう。
そんな善吉が、「追従者」としてのスタンスを脱していないのに「めだかちゃんがどこか遠くに行っちまう!!」といっても、彼女の「理解者」であろうとしていなかった―距離を縮めようとしていなかったのに今更何を言ってるんだと感じてしまう。
めだかばかりに焦点を当てすぎて他が疎かになったことの弊害かねぇ…。

「正義は必ず勝つ」のではなく、勝った方が正義となるのだよん。負けたほうは、いかに崇高な目的を持っていようが、正当な大義名分を掲げていても、勝負に敗れた時点で<悪>になるのだよ。勝者から「悪」のレッテルを貼られるだけ~。
雲仙の行動理念もよくわからなくなってきた。「個人的な戦争=雲仙自身の個人的な正義を実行する」という事ならば合点がいくが、もはや当初の目的が変わってきている気がする。それが悪いこととはいわないがね…。
「不正を正すことがオレ達の唯一の目的だ」といっていたが、雲仙のこのセリフを聞くまで
事の発端が生徒会の制服姿(服装)だという事は忘れてた。たかが制服の懸案から、性善説&性悪説へ、そして聖人vs正義に発展して、それが校舎をぶっ壊すほどの規模になるとは誰が想像していようか。変な意味で予想の斜め上をいってくれる。
雲仙は、生徒へのやりすぎた暴行、校舎や器物破損、爆弾テロなどなどで取り締まられる側だが、そのことについては彼を責めることはない。何故なら自分が被害にあっていないからだ!!
しかし…
めだかのおっぱいをもみ解したことだけは万死に値する!! それは我のものだ!!
ああ…確かに色んなものが止まりませんね。 物語の流れの中にある伏線やメッセージを踏まえての演出とはいいがたいので、どうしても気になる矛盾点のオンパレード。
セリフでキャラクターを立てることの限界。
話の方向性がもはやわからんし、どこに着陸させたいのかもわからん。
これらの点が気にならないほどの演出があればもうちっと人気が出たろうに…。
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当初はハヤテの記事目当てだったのですが、
この作品について気になることがあったので
ここに投稿させていただきます。
最後のコマは穿って読めば
「生徒会長のめだかが学校を引っ張っている」という
象徴でしょうが、裏を返せば
「結局はめだか一人が、圧倒的な暴力により学校を動かしている」という暗示にとれて
恐怖を抱いたのは私だけでしょうか。
リボーンの雲雀さんのように
「並盛(ここ)は僕の縄張り(街)だ」とやっているなら
清清しいんですけれど。
それにしても、街を裏まで支配している
雲雀さんに比べると雲仙の風紀委員っぷりが
小さく見えるな。
君、この人に弟子入りしなさい。
>最後のコマは穿って読めば
>「生徒会長のめだかが学校を引っ張っている」という
>象徴でしょうが、裏を返せば
>「結局はめだか一人が、圧倒的な暴力により学校を動>かしている」という暗示にとれて
今までの連載の中では、メッセージ性がある行為がほとんど皆無ですが、めだかの一人舞台といったイメージが強いので 捉え方によってはそういった解釈も確かに可能ですよね。
この作品の方向性がホントわかりません…。