前回までのあらすじ 天魔星アルラウネのクィーンの
情報提供により自分の任務の重要さを改めて認識した童虎。彼らをこれ以上アテナ神殿へ向わせないため、先ず
右手が恋人右腕だけを異様に鍛えたマッチョメェン・天牢星ミノタウロスのゴードンと対峙する。
ゴードンのまるで
シオマネキのように膨張した腕から、
ただ単に振り下ろされる一撃・<グランドアクスクラッシャー>の威力はすさまじく、それは童虎に天秤座(ライブラ)の武器を抜かせるほどであった。
設定では戦神アレスの配下・狂戦士(バーサーカー)との戦いで
唯一使用されたはずである天秤座(ライブラ)の武器を抜刀してしまった童虎…。だが彼は、
その責任を彼らになすりつけ、
既に十分に荒らされた聖域(サンクチュアリ)を守るために一人孤独な戦いを強いられることとなるのであった…。
~~~~あらすじ終わり~~~~~~~~~~~~~~~
両手に剣を携え、
先のハーデスとの戦いで真っ二つにされたはずの天秤座(ライブラ)の盾(聖衣の自己修復機能って便利ですね)を装備して完全武装状態の童虎ですが…
何故かストリップを開始していました。 ゴードンが求めていたのは、<星をも砕く>天秤座(ライブラ)の武器との勝負であって、彼自身ではありません…。
こんな書き方をすると、知らない方は
確実に誤解すると思うのでちょっと軽く解説をば…。
ご存じない方は、童虎が突然ストリップをしだして驚くやもしれませんが、これはあえて自分の身を危険に晒して活路を見出す、いわゆる「死中に活を求める」状態ですのでご安心を。
因みに、ピンチになると敵の前でストリップをしだすのは後の弟子である紫龍も同じです。師が師ならば弟子も弟子ということです。しかし、この時代の弟子であるテンマは、童虎の弟子として過ごす時間が少なかったためか、それを受け継がなかったようです。
というわけで、童虎が聖衣を脱ぎ捨てたのは、決して正気を失っているわけではありません。
むしろ正気を失っているのは…
自分の右腕に語りかけるゴードンであるかと思います。 ゴードンも端から見れば異様に太くて発達した自身の右腕を「これにはミノタウロスの斧が宿っている!」とか、なかなか
電波全開な事を言ってくれています。彼には、自分の腕が斧に見えるようです。
それ(彼の右腕)を「ミノタウロスの斧」とご大層に名前をつけていますが、そもそもゴードンは神話の時代から冥闘士として存在しているはずですので、我々がよく知る怪物ミノタウロスは彼よりも後に出てきた存在であるはずですが、そんな疑問はお構い無しのようです。
端から見ていれば、
ツッコミどころが多すぎて巧く文章にまとめる事が出来ない様々な攻防が繰り広げられていますが、結局のところ…
僅か二度目の鍔迫り合いで決着がついてしまいました。 天秤座(ライブラ)の武器の<星をも砕く>といったご大層な設定を出しておきながら、その実たった一突きで終わってしまいました。そもそもゴードンの力比べに付き合う必要はなかったと思うのですが、ゴードンとの一度目の鍔迫り合いから解るように、童虎は
刃物を持ってテンションが上がっていたようなので、そのことに気がついていなかったようです。

相棒(右腕)を失って絶望するゴードンを介錯(首チョンパ)したのは相棒(仲間)の天魔星アルラウネのクィーン。なにやら怒りの矛先が童虎に向っているようですが、このような理不尽な事は冥王軍ではよくあることなので今更気にしません。因みに、同士討ちも今更驚きません。
しかし、あえて言うのならば、「任務遂行」といいながらも童虎とゴードンが戦っている最中にアテナ神殿にいかなかったり、敗れたゴードンを介錯しないで代わりに向わせたりなど色々選択肢があったはずなので、わざわざご丁寧に待っている必要は無かったはずですよね~。
ここらへんも突っ込んだらきりがないので切り上げ。
次の相手はこの天魔星アルラウネのクィーンですが、正直にいって天捷星バジリスクのシルフィードが童虎にとっても本戦であると思うので、それまでの繋ぎとして扱われそうですね。
・オマケ

童虎の小宇宙(コスモ)の高まりとともに現れる刺青の虎…。我には
白目を向いている猫にしか見えない…。
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