
「おっぱい!おっぱい!おっぱい!」
「ちょw」
冒頭からこんな単語がでまくるので、朝や夕方の満員電車で読むのがためらわれた作品。
その名は『女帝・龍凰院麟音の初恋』
満員電車だと人との距離が近いぜ!覗き込まれたら「何読んでんだコイツ?」みたいな冷ややかな視線を浴びそうでなかなかスリリングだったぜ!!というか確実に覗き込まれたね!なんか冷ややかな視線を感じたし。いや、女性からのこの視線は痛いですね!!
よい子は決して人前で読んではいけないよ!じゃないと私と同じ運命をたどるネ!!
とまあ、体験談はさておき…。
ちょ~金持ちのお嬢様で、ちみっこくて、ツンデレで貧乳の龍凰院麟音と、お馬鹿で、お調子者で、エロくて、そのくせ決めるときには決めるという、わりと最後のくだりで読者と主人公の間に越えられない壁を作ってくれる月見里悠太が織り成す、オーソドックスというか王道的ラブコメとなっております。
集団記憶喪失という世にも珍しい現象で、ほぼ夏休みの期間の記憶が失われたという悠太と麟音(あ、あと彼女の身の回りの世話をしていたメイドさんたちもね)。そんな空白の一ヶ月間の間に何があったのか調査していたら、あらびっくり。二人が付き合っていたかもしれないという疑惑が麟音の日記から浮上。ちなみにその日記の文章を読んだときは、サブイボが立ったのは内緒だ。なんというか…「ク、クサッ!」ってギップル的な顔をしていたのは間違いない。
だが、主人公の悠太は、超が付くほどの巨乳好き。あまりに貧しい麟音には興味がない。さらにヒロインの麟音は格式高い家柄でお堅いお嬢様。不誠実かつ単なる変態に見える悠太とどうひっくり返っても恋に落ちたなど考えられない(現時点では)。
記憶を取り戻すための闘いが始まる(物理的なもの含めて)…。